おはようございます。
火曜日は「変わる、終わる、始まる」です。
この「変わる、終わる、始まる」では、社会全体のトレンド(流行や趨勢・すうせい)に関する情報をお届けしています。
時代によって、インフラが変わり、またこの変化によって人の興味も変わります。
激動の時代と呼ばれる昨今の中で、立ち止まって全体を俯瞰できる情報をお届けしていきたいと思ってます。
また「変わる、終わる、始まる」も月曜日の「今日から使えるマーケティング講座」と同様、お仕事で利用して頂けたら嬉しいなと思っていますので、こちらも朝7時に更新していきます。
こちらも朝のお供として、是非活用してくださいませ♪
私たちは、社会環境が変化しても、それに柔軟してしまう傾向が強いので、今までと比べて物事がどのように変化しているか見えなくなりがちです。
そのため、「時間と場所に縛られない時代」という今回のタイトルに、疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。
ですから、簡単にではありますが、「時間と場所に縛られない時代とはどういうことなのか」について先に説明していきますね。
「時間と場所に縛られない時代」とはどういうことか、「レンタルビデオ」を題材に説明していきます。
ほんの数年前……うーん5年くらい前までかな……それまでは、ネットで動画のダウンロードするインフラが整っていませんでした。
ですから、見たい映画やドラマがあれば、近所のレンタルビデオ屋さんに出向いて借りてくるのが当り前でした。
でも、ネットで動画のダウンロードができる環境がどんどん整っていくに従って、わざわざレンタルビデオ屋さんに行く必要性がどんどんなくなっていますよね。
今はアマゾンプライムやnetflix、それからTverやHuluやU-NEXTなどで、見たい映画やドラマを検索すれば、大概見つかり、家にいながらにしてレンタルができちゃうどころか、無料で見れちゃうことだって沢山あります。
そしてこれが、時間と場所に制約されない時代の変化の分かり易い事例なんです。
具体的に説明しますね。
今のようなオンラインダウンロードが整備されていなかった時代は、観たい作品があれば、私たちは必ずレンタルショップに足を運ぶ必要がありました。
ただし、これには地域格差は必ず起きるものでもありました。
渋谷スクランブル交差点のTSUTAYAなど、都市部の店舗であれば最新のものからマニアックなものまでズラリと用意されていますが、郊外では見たい作品が店舗に揃っていないこともありました。
※スクランブル交差点のシンボル的なビルQ-FRONTにはTSUTAYAが入ってます。
それから地域によってはレンタルショップがなくて、借りることすらできない環境に置かれていた人もいたことでしょう。
しかし、現在のオンライン配信の技術は、今まで当たり前にあった地域格差を無くしています。渋谷であっても、離島であってもネット環境さえ整えれば同じことができるようになってきています。
これが場所に縛れなくなった時代の変化と言えます。
それから、レンタルビデオショップには営業時間がありますので、借りる時はその営業時間内に足を運ばなくてはなりませんでした。
それから観たい作品が借りられている事はよくあることなので、誰かが返しに来てくれるまで待つ必要がありました。
しかし、現在のオンライン配信の技術であれば、24時間自分が観たいと思った時に借りられるだけでなく、誰かが観ているという理由で待つ必要性もありません。
これが時間に縛れなくなった時代の変化と言えます。
ネットの技術の発展は、今まで当り前にあった地域格差を是正しているだけでなく、時間の制約も減らしています。
これが「時間と場所に縛られない時代」と言われる所以です。
ただ、今までの事業(ビジネス)の多くは、時間と場所の制約があったからこそ成り立っていたことも多いので、この制約が外されることによって、苦しむ企業も出てきています。
レンタルビデオ屋さんなんて、この社会変容を受けて、大打撃を受けている最中と言えますよね。
実際この市場環境の変化を受けて、街角にあったTSUTAYAなどのビデオ・CDレンタル店は相次いで閉店していっています。
CDやDVDのレンタル事業を中心に全国チェーン展開している「TSUTAYA」だが、2017年頃から店舗の閉店が相次ぎ、… TSUTAYA止まらない閉店ラッシュ…CD・DVDレンタル業に明日はあるか - wezzy|ウェジー - wezzy|ウェジー |
少し話は逸れるのですが、TSUTAYAが発行していたTカードが、大手企業と提携を結び、至るところでポイント獲得ができるシステムに発展していったのも、かつて多くの人が「レンタルビデオ屋」さんを利用していたからでしょう。
そしてレンタルビデオ屋でビデオをレンタルするためには、身分証明する必要があったからこそ、自然とビッグデータを管理できる環境が与えられたのだとも思います。
ただしこれからは、レンタルビデオ屋を通して会員になる人が激減していくことが見込まれるため、ビッグデータと言えど、年齢格差などの歪みがなどは生じてくることになるでしょう。
このように、ビジネスにおいても、時間と場所の制約の恩恵によって成り立っていた事業はどんどん成り立たなくなってきており、時間と場所の制約を持ち合せない事業展開が求められているようになってきています。
ですから相も変わらず会社に通い、時間と引き替えに働く行為をしている事は、どんどん時代のトレンドからおいて行かれることになりますので、その点見極めて、時間と場所の制約を必要としない新時代の端楽(はたらく)を企業でも取り入れていくべきだと私は思います。
ちなみに、経産省が進めている働き方改革は、単純に「働く事は悪い事」という意識を植え付けているだけの愚策だと思うので、そんな「馬鹿馬鹿しくて・時代錯誤で・本質からますますそれていくだけの働き方改革」をしてしまうのだけはやめましょう。
また、今時代がどのように変容しているかについては、発売中書籍のほんの少し見方を変えたら~ ようやく本質に戻れる時代の中で~
少し前説明が長くなりましたが、いよいよ本題に入りますね!
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竹久さん、いつもありがとうございます。
働く=端を楽にする事が「働く事」の本当の姿であることを教えていただき感謝しています。
労働者側も時間を切り売りしてお金をいただくという意識を変えなくてはいけませんね。
「時間外が減って収入が激減する」ではなくて、働く人の新しい形を確立するチャンスでしょうね。
建設業や物流業界は現物がある所で仕事をせざるを得ないため、
「時間と場所に縛られない時代」はまだまだ先のようですね。
荷役作業や運転がソフトを含むロボットで完全自動化されれば可能かもしれませんね。
ただ、コンピュータが人間に勝つことは相当難しいので、100%自動化は難しいと考えています。
またホワイトカラーについても何割かは物理的制約から逃れられないと思ってます。
例えば、製紙メーカーが中心となり平成元年(30年前ですね)に立ち上げた物流VANですが、
メーカーや代理店の思惑(ライバル会社と差をつけたい)で、全然標準化になっていません。
つまり完全自動化には程遠く、まだまだ人力に頼っている状況です。
原発や火力発電、四日市のコンビナート等、危険かつ大規模な施設のメンテナンスは、
超音波探傷機を使用しますが、やはり熟練の職人で無いと数値の本当の意味が分かりません。
個人的にはAIに仕事を奪われると煽っているマスコミや識者には大きな罪を感じています。
おはようございます。
仰る通り、インフラ系のお仕事(1.5次産業と私は呼んでます)は、時代が変われど特に「時間と場所の制約を受け続ける産業」だと思いますし、どんな産業であってもホワイトカラーの人は、今まで通りではない環境になっていくはずです。
ですから、産業や職種によっての違いが必ずあるはずで、そこをきちんと切り分けなくてはならないはずなのに、そこら辺の線引きをきちんとしていないから、全体的に不安な気持ちに苛まれやすくなっているんじゃないかなと私は思ってます。
特にマスメディアがいい加減な情報を垂れ流ししているから、全体が掴みにくくなっているとも思います。そこを打破していきたいですね。
それではこれからも宜しくお願い致します。