かれこれ2週間ほど前、私が時折チェックさせて頂いているyoutuberの方がN国党の次期衆議院選候補となりました。
N国党には賛否両論あると思いますが、政治家を志す若手の方には魅力の宝庫に映るはずで、その理由を書きます。
時折、このブログでもリンクをさせて頂いているマスザワ内閣のまっすうさん。
有名なのはアムウェイを中心としたマルチビジネス叩き。
彼が批判する軸たるものは、スピ系にも通ずる所があるので度々引用させて頂いております。
ちなみにまっすぅさんはこう見えてと言ったら失礼なのですが……、東京大学法学部一発合格という頭の良さの持ち主。
どんなお家のご出身かなと思ったら、みんな高学歴なご一家とは真反対とも言えるいわゆる一般的なご家庭に生まれたそうです。
そんな彼が最近N国党に入党し、そして次期衆議院選においてN国党の比例代表候補となりました。
なぜ「まっすぅがN国から?」と思う人もいるでしょうし、そもそもN国の事を好きじゃ無い人も沢山いるでしょうが、政治家を目指す若者にとって、今N国は一番有難い存在になっていると私は思います。
そう思う理由をつらつら書いていきます。
日本の法律では、ある一定上の年齢になれば選挙に出馬することはできます。
ただし当選するのは簡単ではありません。
「ジバン(地盤=組織力・人脈)、カンバン(看板=知名度)、カバン(鞄=資金)」の3つのバンが必要と言われ続けている通り、人脈、お金、組織、それから知名度などがなければ、目標の場所にはなかなか行くことができません。
特に自民党などの大母体となると、昔からの地盤を引き継いだ二世議員がひしめくため、候補に入れてもらうのも大変です。
小泉進次郎さんのように、稼業が政治の家に生まれたのなら、その地盤を引き継ぎ仕事をすることができますが、ごくごく普通の家に生まれたのなら、一から「ジバン(地盤=組織力・人脈)、カンバン(看板=知名度)、カバン(鞄=資金)」を築かなくてはならないのですが、これが本当に大変なんです。
そして、昨今の選挙は「人気投票」の類いになってきている面も大きいので、政治家としての資質よりも知名度が優先されます。ですから多くの党がタレント議員を客寄せパンダとして立候補させるようになってしまっています。
タレントさんほどの知名度があった上で政治家を目指す人であれば、現代の環境は「おいしい」と言えるかもしれませんが、大概はそうではありません。
しっかり仕事をする人に限って、地味であることは大いにあって、そういう人は選挙に苦戦しがちですし……はたまたこれから政治家を目指そうとする人ならば、このような環境を受け容れて一つずつ登っていくしかないのですが……
はっきり言ってこれって時代錯誤の習慣だと思うのですよね。
なぜなら、今の国会システムができたのは、今から150年ほどまえの明治期。その時は車も飛行機もなく、電話もテレビもなく、もちろんネットもないから、それぞれの地域が遠くて、まずはその地域の情報を国に集めて話し合うことが大事だったのですが、今はもうそういう社会環境ではないのですよね。
でも、政治の世界は150年前と同じ思考性で運用されているだけでなく、150年の歴史が積み重なって今があります。もちろんそこには利権もぎっしり蔓延って、岩盤利権と呼んでもおかしくないほど、人間関係のしがらみで雁字搦めになってしまうことも多々あります。
それから自民党などの大きな組織で候補になれない現状が続くと、いわゆる民主党系や第三局から出馬を試みるわけですが、そのような事を繰り返していく内に、議員で何をするかよりも議員になることの方が主眼として強くなり、本末転倒な事態にも発展していきます。
ちなみに私の同級生は、2010年頃金融庁を辞めて、元杉並区長の山田宏さんと元横浜市長の中田宏さんが作られた日本創新党の参議院候補として出馬することになっていたのですが、週刊誌が、党首山田宏氏の不倫というかもう一つの家族の存在をすっぱ抜き……党内が揺れまして、
そして私の同級生はこの報道を機に参議院出馬を取りやめ、なぜか杉並区長選挙に無所属ででました。
もちろん惨敗だったわけですが……その後みんなの党の渡辺喜美さんの秘書となり、みんなの党から出馬もしたものの落選。
さらに、みんなの党も解党となりました。
身の振り方をどうするのかなと思ってたら、今度は民主党へ。
そもそも彼が役人を辞めて政治家を志したのは、あまりにもひどい民主党政権に対抗するはずだったのに、気がついたら取り込まれてしまっている事実は友人の間でも話題になりました。
その後民主党は、民進党に名義変更され、さらには民進党も解党騒ぎとなります。
その後彼は、希望の党に入党しました。これまたガッカリな選択だったのですが……あっという間にドタバタして解党騒ぎとなりまして、気がつけば彼は、元々の政治イデオロギーとは真逆であるはずの立憲民主党に入党し、立憲民主党で今頑張ってます。(ちなみにまだ議員には一度もなれていません)
改めて彼の渡り歩いた政党を羅列するとこういうことになります。
日本創新党→無所属→みんなの党→民主党→民進党→希望の党→立憲民主党
政治家になろうとしてから9年の間に所属した立憲民主党以外の党が全てなくなってしまいるのも凄いことですが、政治資金、地盤、組織を軸にした昔ながらの選挙戦であれば、どこかの党に所属することが最も合理的です。
それゆえに、議員になろうとする人たちは、大きな組織に身を委ねているうちに、自分の政治思想も歪んでいってしまうケースは多々あるんじゃないかなと思います。
もちろんこのような現状に染まりたくない人はもちろん沢山いるはずですが、逆にそういう人にはチャンスがもっとないと言える環境だからこそ、三バンが整ってない若手は、議員になる前の段階で溺れる事態も多発していたと思われます。
しかしながら、このしがらみをバッサバッサ切り崩し、全く違う手法で選挙を戦い、今までの常識を覆しているのがN国です。
その上「NHKスクランブル化」以外の方針は自由なので、政党にしばられる割合も極端に少ないのも特徴的です。
それからN国の活動は主にネットであり、立花さんが主にネットで発信して、党の知名度を拡大しています。
そして、たとえ候補者の知名度が低くとも「NHKから国民を守る党」の考えに賛同する人であれば、地域でその党から出ている人に投票する流れになっていきます。
今年春に行われた統一地方選挙の結果がそれを裏付けていると言えます。
なんと26人当選…「NHKから国民を守る党」拡大遂げる おひざ元・渋谷区にも議員誕生
N国党躍進は、今まで必ず必要とされていた「ジバン(地盤=組織力・人脈)、カンバン(看板=知名度)、カバン(鞄=資金)」もたいして必要がないことを顕わにし始めており、さらに選挙活動も今までの次元とは違うステージに入ったと言える展開を続けています。
ですから三バンを持ち合せられず、また自分に合う党が見つけられなかったけれど政治家になりたいなと思っていた人にとっては、N国党ほど都合の良い存在はないんじゃないかなと、私は思います。
しかもこの政党、期限付き政党ですから、一生この党に所属する必要はなく、目的達成したら解散というのも、政治家を目指す若手には好都合だと思います。
ですからこれからマスザワ内閣まっすぅさんだけに留まらず、あちらこちらから活きの良い若手がどんどん集まってきてしまうことになるのではないのかなぁなんて思ってます。
ということで、長々書きましたが、これが「N国が政治家を志す若手には魅力の宝庫」だと思う理由でした。
それではまたね♪
■■■■締切間近です■■■■
来月9月21,22日に野外合宿企画を立ち上げました。
↑ご興味ある方!一緒に野外学習しましょう↑
■■■■■■■■■■■■
変化が大きい今の時代にオススメの一冊です☆
書籍情報はこちらから→ほんの少し見方を変えたら~ようやく本質に戻れる時代の中で~
電子書籍は半額以下のお値段で購入できます。
↓電子書籍はこちらから、縦書きと横書きがあります。
【縦書き】
【横書き】