【時間の無駄】差別反対と叫んだ所で、差別が無くならないわけ。

さっきの話の続きです。

【忘れがち】日本人もめっちゃ差別されてきたってこと。

現代は昔と比べれば誰もが裕福にそして豊かに暮らせるようになったのに、なぜか世の中の不満は大きくなっているようで、あちらこちらで「差別反対」と言いたげな運動ばかりが起きています。

 

自我による「権利の乱用」の混乱に過ぎない。

先日の高山先生のブログでは小野田寛郎さんのことが書かれていました。

小野田寛郎さんとは?

元陸軍軍人。1944年陸軍の中野学校二俣分校を卒業,同 1944年フィリピンに派遣され,遊撃戦指導のためルバング島に渡った。

1945年8月の第2次世界大戦の終戦後に任務解除の命令が届かなかったため,降伏命令のびらを敵の謀略と考えて島内に潜行し続けた。1974年日本人青年と遭遇,投降を説得されるが,直属上官の命令がないことを理由に拒否。かつての上官が現地に赴いて任務解除命令をくだし,30年ぶりに日本に帰還した。その生還は平和と高度経済成長に慣れきった日本人に大きな衝撃を与えた。しかし,時代の隔絶による価値観の激変は大きく,マスコミ攻勢にも嫌気が差して 1975年ブラジルに移住,牧場を経営する。また 1989年福島県に小野田自然塾を設立,野外活動を通して青少年の育成を目指した。2004年ブラジルのサントス=デュモン勲章を,2005年藍綬褒章を受章。

小野田さんは、戦後30年戦地で暮らした方です。

一部先生のブログから小野田さんのお言葉を引用します。

「生まれた時は自我ばかり、生きるためには自制と自律がなければ。」

中略

「日本に帰還した時、やたらと「権利と義務」という言葉が目についた。私が少年の頃は「まず義務を果たすこと」を教えられた。権利は義務を果たせば自ずと与えられるもの。」

「畏怖」

小野田さんのような祖先のおかげで、アジア人だからといって特段の差別を受ける事の無い日々を私たちは過ごし、さらに祖先のおかげで「日本人は素晴らしい」といったブランドの元に、私たちは生きることができています。

しかし、先ほどのブログ記事にも書きましたが、もちろん最初からそうではなかったわけで、私たちよりも先に歩んでくれた祖先の皆様方の努力によって、一つ一つ垣根が取り払われ、白人社会と対等に付き合えるようになりました。

祖先たちは誰も「日本を差別するな!」なんて運動はしていません。

権利は義務を果たせば自ずと与えられるもの。」として、粛々と白人社会の要望を受け容れながら、一つずつ乗り越えて有色人種を差別する状況を克服してきたのだと思います。

またそれができたのも、自制と自律を体感で理解し、その心持ちの上で生きることができていたからなのだと思います。

 

権利の主張は問題解決にはならない。

今の世の中は、大きな声で言ったもん勝ちな所があります。

その上、弱者特権とも言えるほど、社会的立場が低い人の権利の主張は受け容れなければならない空気感があります。

そのため、弱者や社会的マイノリティに非常に甘く、なんなら犯罪者にも甘い世の中になっていると思います。

ただ、このような主張を受け容れて、問題は解決したかと言えばそうでもなく、「権利の乱用」としか言いようがないほど、問題は大きくなっているように見えます。

つまり、権利の主張をしたところで、また差別の事実を受け容れ社会を整え直したとしても、本質的な問題は全く解決されないと言えます。

結局抱えてしまった問題は、それぞれがそれぞれで乗り越えることしかできないということの現われなのだと思います。

それから、心根がきちんとしている人は、特段「差別だ」と騒ぐこともなく、自分のできる範囲の中でやれる事をコツコツとしてらっしゃると思います。

昨日取り上げた、れ新の舩後さんなんてまさにそうだなと思います。

【朗報】れ新の舩後さんが期待できるかもしれない件

正直私は最初、こんな重症の障害者の方に政治家なんて務まることはできないと思っていましたが、舩後さんの言葉に触れるたびに「それは私の誤解だった」と思うようになっています。

誤解だったと感じられるのは、舩後さんが国会議員の義務を果たそうとしてくれている事が充分過ぎるほど伝わってくるからです。

舩後さんの言動が周囲の見方を変えていくのだろうと思います。

一方で「差別だ!差別だ!」と四六時中騒いでいる人は、そのような義務を果たす努力はしていらっしゃるのでしょうか。

とてもそのような事をしているようには、私は思えません。

このようなタイプの人は、今の風潮をビジネス利用しているだけのようにも思います。

 

っていうか……

現代の日本社会には、「差別だ!」と騒ぎ立てなくてはならないほどの差別されている社会的実情など、本当はないと私は思っているのですが、昔よりも騒ぎ立てる人が増えてしまったのは、自制と自律を忘れ自我を発揮してばかりの世の中になってしまったからなのでしょう。

不満を解決させるために必要な「まず義務を果たすこと」をすっかり忘れ、権利の主張ばかりになってしまっているのだから起きていることなのだろうと思ってます。

そして、こういう人たちの権利の主張に流されるから、世の中が混乱しているだけだと思います。

「差別反対!」と運動する前に、やるべきことをきちんとやればいいのにね。こういう感じ、終わりにして、本来の日本人らしい生き方をしていきたいね。

 

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takehisayuriko

View Comments

  • いだてん、私も見ました。日系の人たちがこのあと収容所に送られてしまうことを考えると、嬉しい一方悲しくなる回でしたね。

    放送を見ながら思ったのは、今の日系人は最近のアメリカへの移民たち(不法移民含む)をどう思っているのかということです。日系人たちが想像を絶する苦労をして得てきた「マイノリティの権利」に胡座をかき、自分たちにできることを考えようともしない。彼らは白人以上に、日系人含む戦前からの移民たちから疎まれているのではと想像しています。

    権利、権利と主張ばかりしている人って、同じ立場で粛々とやることをやっている人たちの足を引っ張るんですよね。
    少し前の名古屋城復元のエレベーター問題といい、誠実に思いやりをもって暮らしている人は「自分たちまで同じだと思われるのではないか」と余計な心配をすることになります。
    何な義務かっていうのが難しいですけどね。

    • いだてん来週、再来週と、これからをどう描いてくれるのでしょうか。
      予告ではムッソリーニやヒトラーが出てきたので、しっかりとその点も描いてくれるはずだと思ってます。
      そして、さきさんが既に悲しみを感じているこの先の事実を、多くの日本人は忘れていたり知らなかったりするので、しっかり描いてほしいなと思ってます。

      最近の移民だけで無く、現代日本人も、過去の人たちの功績に胡座をかいて生活しているだけです。
      もちろん私もです。
      ただ、祖先に感謝する思いがあるかないかは大きな違いで、何も知らずに我が物顔で、不満ばかりを吐き、権利を主張しているのは滑稽だなと思います。

      ホント、共産党系の偽善的な権利の主張はいい加減辞めてほしいです。
      何の発展ももたらさず、社会が停滞し、さらには対立を深め疑心暗鬼を作り出し、その上何一つ問題は解決せず、問題を増やすだけの行動を容認する社会はもう終わりになったらいいのになって思います。

      義務は、「与えられたことをする」ごくごくシンプルなことだと思います。その与えられたことをせずに、権利の主張ばかりをする人が増えているからおかしなことになっているのだと思います。

      それでは宜しくお願い致します。

      • 竹久さん

        コメントありがとうございます。
        竹久さんのおっしゃる通りですね。

        少し前に『ライ麦畑の反逆者』という映画を見ました。作家のサリンジャーが第二次世界大戦の兵役でPTSDに苦しみながら、『ライ麦畑でつかまえて』を書き上げるも…という話です。
        終戦記念日前後だったので、帰還した元日本兵や日本で空襲に遭った人たちは、戦後どんなに耐えて社会生活を送り、日本を支えて来たのかと考えてしまいました。

        ご先祖の遺産、せめて食いつぶさないようにしないとですね。正直すでに、そうしてしまっている気もしますが…

        • おはようございます。

          先祖たちの遺産を食い潰している部分もあれば、それを理解していない割にそれ以上の功績を残している部分もあるように思います。
          特にアニメや漫画のファンタジーの世界においては、そう言えるんじゃ無いかなと思います。
          日本人のアニメや漫画には知らず知らずのうちにやはり日本の民族性が反映されるもので、古事記の世界観を引き継いでいるよなと思うものがほとんどです。
          このような感覚は他国においては全てがアメージングに映るようで、そこから日本に興味を持ってくれた海外の人たちが沢山いると思うと嬉しいのですが……国内の現実的ないざこざは、辟易するものばかりですよね。
          胆識&胆力を発揮できるようになれば、アニメの主人公以上の功績を残せる日本人ばかりになるはずなのに、もどかしいですね。

          それではこれからも宜しくお願い致します。

  • こんにちは、はじめまして。

    記事をいくつか拝見させて頂きました。現代社会や現代人についての的確な分析と解釈とツッコミがなされていて、どの記事も大変興味深く、面白く、そして考えさせられるものばかりで感服いたしました。日々思うことと合致する点がありましたので今回コメントする次第です。

     さて、昨今の差別問題と私利私欲のクレームがごっちゃにされている件についてですが、記事の内容が概ね正しいと考えています。私自身ある意味弱者的なのであまり強い発言はできませんが、なすベきこともできることもせずに自業自得の欲求不満を差別と喚いて、それによる弊害を一切考慮せずに他者や社会に一方的な優遇を求める様は醜いとしか言いようがありません。私はこれらの問題は全て自由の誤った解釈の流布に原因があると考えています。
     以前の記事でもご指摘の通り、解放・自由=欲望を剥き出しにすることと勘違いした人が現れ、それを肯定するメディアや自称知識人や業界人によってこの考えが一定数の人間に定着してしまいました。この人たちにとって自分の欲望を遮られることはnot自由・解放すなわち差別されている状態というわけです。自分たちは差別の被害者だと大声で喚き欲望のままに権利をむさぼり決して満たされない姿はまさに獣のそれです。

     私は本当の自由とは知性と人間性の先にある自主自立の上に成り立つと考えているので、知性も人間性も自立も良心もおのれの役割も投げ捨て欲望に特化した野獣のようなこの価値観に一定の理解はするものの、不安と嫌悪感を持ちます。果たして永劫回帰的に逆の流れが出来上がるのか、この流れがさらに次の段階へ進むのか分かりませんが現状を鑑みるに後者になりそうで恐ろしいです。まぁもっと恐ろしいのは私の親族のほとんどがこの考えに感化されているということですがね。

    • おはようございます。はじめまして。
      お読みくださりありがとうございます。
      コメントもありがとうございます。

      頂いたコメントに大共感です。
      私は、気がついた人から自分の生活範囲の中で、それを実践することが、回帰の大きなきっかけになると思っていますし、またそのような事に気がつき実践し始めている国民が増えてきていることから、今までの社会の流れに嫌悪感を示す人が増えているのだと思います。
      どこまで戻れるのかは分かりませんが、諦めることなく嘆くこと無く、今の自分のできる範囲で、胆識&胆力を意識した日常を生活されることが改善への一番の近道だと思っています。

      それではこれからも宜しくお願い致します。

  • 竹久さん こんばんは。
    偶然…こちらの過去記事を読み返しましたが、最近知った言葉が載っていましたのでコメントしました。
    小野田寛郎さんの経歴にある【陸軍中野学校】です。
    この【陸軍中野学校】は、日本で最初にして最後のスパイ養成学校で、のちに世界で唯一無二の伝説の学校と呼ばれることになる。
    今から75年前、日本がアジアの独立をかけて戦争(第二次世界大戦)していた時代、重要な極秘任務を実行し戦後、インド・ベトナム・インドネシアを解放し独立させるなど数多くのアジアの解放と独立の戦いを指揮し成功を収めた。彼らは【陸軍中野学校】の卒業生であった。彼らは世界最高峰のインテリジェンスを持ち世界を股にかけ命がけの極秘任務を行った。しかし、今日まで彼らの功績が語られることはなく、彼らはそのことを知りながら任務を遂行した。

    「あえて名を残さずして、歴史を動かす。」    それこそが彼らの使命だったからである。   (福山隆氏 メルマガより)

    敗戦後のGHQの占領政策で無残にも精神を骨抜きにされた私たちですが、少しづつ覚醒して本来の日本人の強さを取り戻してきていますね。小野田さんが帰国した際にはカルチャーショックをうけたと思われますが、何より日本人が和の心を失い我欲に翻弄される姿にも衝撃だったかもしれません。…と勝手に想像してしまいました。^^;

    • おはようございます。
      陸軍中野学校の行っていた諜報活動教育内容は、山村明義先生の「勝つための情報学」に結構詳しく記載されてますよ。
      ご興味あればこちらも読んでみてください。
      祖先の努力が実る現在に変えていきたいですね。
      それではこれからも宜しくお願い致します。

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