先週理想論について記事を書きましたが……
先ほどの記事でも少し触れましたが、執行草舟先生のお話を聞いて、考え方が変わったというよりも……かなり偏った見方でいつの間にか「理想」という言葉を受け取るようになってしまっていた事に気がつきましたので、少し記事を書きます。
週末お話しを聞かせてくださった執行先生は「理想の必要性」「正しい理想の持ち方の重要性」について熱く語られました。
ただし私は、このお話しを聞く二日前に、ブログ記事でこんな事を書いているくらいですから↓理想という言葉にものすごく抵抗感がありました。
なぜ私たちの社会が「ごっこ感」に溢れたものになってしまったかと言えば、それはあまりに「理想論」で物事を観すぎたからのではないのかなと思っています。
理想と現実にはいつもズレが生じるものなのですが、戦後の日本社会は「理想的な社会を創ろう」と理想の実現ばかりに、躍起になってしまいました。
だから、現実には目もくれず、理想の中にある自分を演出することにも躍起になってしまった人は沢山いると思います。
その結果、
上辺だけの社会
上っ面の社会
裏と表の差が激しい社会が出来上がってしまったのではないかなと思います。
また、理想論の中で生きようと覚悟する人ほど、完璧主義となり、完璧論者ともなってしまい、理想と現実との見境がつかなくなり、また自身の生活のリアルとの矛盾も大きくなってしまったのではないのかなと思ってます。
ただ先生のお話を聞いてみたら、それは私が理想という言葉を世の中の風潮によって、誤った解釈になってしまっていた事に気がつきました。
先の記事で読者のひでぽんさんもコメントで指摘してくださっていますが、私があの記事で書いた「理想」の意味合いは、「夢想や空想や妄想を理想と勘違いしている人たちの虚言」というべきもので、本来の理想とは全く次元が異なるものだということをまず認識しておかなくてはならないことに気がつきました。
そして、純粋な理想こそが人間に必要であることも分かりましたので、先週書いた記事の訂正も含めて改めて記事を書いています。
私が理想という言葉に辟易し始めたのは、マスメディアを中心に語られる「未来志向と言う名の理想論の横行」によってです。
現実を見定めないでただただ理想を語って物事が片付くはずもないという思いからあのような記事になったのですが、先生のお話しによって、「そもそもそれは理想と呼ぶべきものではない」という事が理解できました。
先生曰く
未来を考える人物や未来を語ることは最も軽薄で偽善者的である
とのこと。
未来は誰にも分からないのだから、それを語ることは最も無責任な言動である
とのこと。
未来を考える在り方は、実は現実をごまかそうとしている
とのこと。
そして、
確実な未来とは、過去の延長の中にある
とのこと。
だから、しっかり過去を学ぶ必要があるとのことでした。
今の日本人があまりに不安定な精神性の中で生きざるを得なくなっている理由がこれだけですっと分かる思いがしました。
そして、現実に根を刺さない未来志向を理想と勘違いする情報が横行しているからこそ、私たちはこんがらがってしまってもいるのだなと思いました。
この手の話はこれから「夢想や空想や妄想を理想と勘違いしている人たちの虚言」と割り切って、本来の理想とは区別せねばと思いました。
なぜなら、理想を失った人間は非常に浅はかになるからです。
「持ち合せるべきものは、人間の理想」だと先生は仰っていました。
すぐに「傷ついた」と言う人は、そもそも理想がないからそうなると、そして理想がついでになっているからそうなると教えてくださりました。
つまり、理想のない人間になると、生活レベルの問題に追われることになり、人として定まるものが無くなると言うことです。
そして、理想を描くためには哲学が必要であるとも教えてくださいました。
その哲学は、歴史的、詩的、科学的なアプローチによって人類的な把握をしていくことによって積み重ねられると教えてくださいました。
その根底があってこそ自分なりの哲学が持ち合せれるようになり、それが無ければ理想など生まれないとも教えてくださいました。
つまり、世の中で横行している「理想」という言葉のほとんどは、そもそもの意味を付帯する言葉ではなくなっているということでもあるでしょう。
そこが分かって私はとてもすっきりとしたと同時に、私の理想を大事にしていこうと思いました。
まだまだ書きたい気持ちはあるのですが、ここ数日張り切り過ぎたせいか、どうにもこうにも身体が疲れているので、ちょっとこれ以上は書けそうもありません(/_;)
今日は沢山書くぞ!と午前中意気込んでたのですが……ガソリン切れました(/_;)
すみません。
充電したらまた書きます。
今日はこっちの読書タイムにあてることにします。
ほんの少し見方を変えたら~ようやく本質に戻れる時代の中で~
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