【エゴの罠】あらゆる物を手放し「無」になりたい欲求

今日、エゴの正常化に取り組んでくれている友人とLINEしていたら、

友人が「ありとあらゆるものを手放して一度無になりたいと思うけど、エゴが抵抗してそれができない」的なことを伝えてきました。

同じようなことを思っている人もいるかも?と思って、記事書きます。

先に言っておきますが、「これがエゴの罠」ですよ!

 

エゴの正常化と現実社会との折り合いは難しい

今生きている心持ちが苦しい理由のほとんどは、私はエゴ(自我)によるものだと思っています。

だからエゴを正常化させればいいのではないかと思い、その実践を積み重ねてきました。

仮説を立て、そして実践をしてみて、かれこれ5年ほどの月日が経過しておりますが、私個人はこの説がゆらいだことはありませんので自分の説を信用しています。

エゴを正常化させることは、仏教用語で言う「中今」に心が日常的に入ることができるようになるということです。

そして日常に蔓延るざわめきから解放されて、「今を生きる」ことができるようになり、「今を生きる」ことで心持ちの不安定は解消されるはずだと思っています。

 

ただ、理論上そうであっても難しいことが一つあります。

それはこの社会との折り合いです。

エゴの正常化に取り組み始めた頃は、向き合うのは自分ばかりになるので、自分と当り前に向き合うのは難しいものの、向き合い始めたら衣を脱ぐように今まで無駄に背負っていたものが取れていく感覚がしていき、最初は苦痛でも途中から結構楽しい作業になると思います。

ただ、この作業もある程度とこまで通過すると、自分と向き合わなきゃいけない要素が減ってくるんですね。この余裕から、今度は目が社会に向いていけるようになるのですが、ここからが結構難しいんですよね。

なぜなら、この社会はだいたいエゴが肥大化する方向でシステムが組まれているから。

だから、そこと離れたい気持ちが生まれやすくなります。

今までは感じなかったこの社会システムの歪さをありありと感じてしまうから、そことどうしても離れたいという気持ちが生まれてくるはずです。

しかし、今保たなければならない自分の生活もあるし、お金も必要だし、だから妥協してでもこの社会の中で生きなくてはいけない。そして、「こういう妥協をさせるのがエゴの仕業なのではなかろうか?」みたいな気持ちが生まれやすくなると思います。

つまり、今の社会を離れることがエゴを正常化させるための最善の方法だと捉えて、今の生活全てを一旦リセットしたいという気持ちが生まれやすいと思うのですが……

だいたいこれは「エゴの罠」です。

稀に違う場合(エゴの罠じゃない場合)もありますが、もしもそうであっても、「無」にする行為を選択した方が人生が荒行になりますから覚悟しておいてください。

また、こういう意識が沸いた時の9割型はガチでエゴの罠です(笑)。エゴの罠だった場合は振り出しに戻るみたいなことになるし、エゴの罠じゃなくても荒行ですから、よっぽどのことが無い限り選択しない方が良いと思ってます。(経験者談)

 

それからよくよく考えてほしいのですが、これこそが革命理論なのですね。

3-5.革命に必要なのは現在の否定

私たちは学校教育によって、二元論と革命理論が自分の想像以上に馴染んでいるので、目標もなく今在る環境を敢えて変えたり「無」にしようとしがちなのですが、これをしても得るものはないんですね。

3-10-1.学校教育の中で育まれる革命理論①

また、二元論や革命理論と言うのは、エゴ(自我)側の発想で成り立っている世界観なので、「今在る環境を捨てて無になりたい」と思うことは、エゴの仕業なんですよ。

私はこれがエゴの仕業だと気がつかずに何度も失敗しました(^^;)何度も失敗したから分かるんです(^^;)

私みたいな失敗経験も時には必要かもしれませんが、この失敗の痛手は大きく、結構な具合で「振り出しに戻る」みたいな感じのことをやり直させられるので、本気でオススメできません。

 

ある程度エゴが正常化してくると、今在る社会の全てがおかしく見え始め、だからこそ全てを捨てたいという気持ちにかられ始めると思うのですが、それでもその場で生きていくことこそが私たちの修行です。

そして、こういう状況までくると、取捨選択の判断は「基本自分ではない」ということを思った方がいいと思います。

 

私たちは幼い頃から「常に目標を持て」という教育を受けて、能動的に行動することを良しとされていました。能動は必要な行為ですが、過剰な能動は害悪にもなり、外界をコントロールできるという妄想などを生み出していきますし、受動であって丁度良いタイミングを失わせていくことにもなります。

エゴがそこそこ正常化してきて、この社会に違和感を覚え始めたら、ただただ自分の生活環境を変えずに楽しくすることを意識してください。

自分で取捨選択などしなくても、変わる時は勝手に変わります。終わる時は勝手に終わります。離れていくものは勝手に離れていきます。

変化せざるを得ないタイミングに入った際には、望んでいないのに転機がやってきます。

つまり、自分の判断ではなく、勝手に環境が変わっていきます。

ですから、能動的な行動を減らしてみてください。

受動の状態でもやってきてしまう現実、自分の目の前にあることだけに集中してみると良いと思います。そして目の前にあることをとにかく楽しくする工夫をしていくことで、効率的な変化を楽しめると思います。

 

上手に説明できたか分かりませんが……とにかく今の環境の現状把握は徹底した上で、それでも現在の環境を否定せず、受入れることがとにかく大事で、できれば環境を客観視できる状態を保った上で現実を受入れることが大事で、その上で自分の出来る範囲で楽しく生きることが大事です。

楽しんで生きましょう♪

 

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8 件のコメント

  • タイムリーな内容、ありがとうございます!
    今の方向性で良いのだと、確認でき、
    更に、今は受動的で良いと知りました。

    あと、おしん、の記事も良かったです!
    小学生の子供に見せようか…と思っていましたが、
    内容が大丈夫だったか…?だったので
    本当にありがとうございます!

    深い洞察と歴史認識…敬服致します。
    何気なく見てきたドラマの数々…を通しての刷り込みの根深さを再認識しました。

    • おはようございます。どういたしまして。
      書いて良かったです☆
      ドラマや映画はプロパガンダに利用されるケースも多いですからね。気をつけなきゃですよね。
      ちなみに今春の連続ドラマのうち5作はLGBTだそうです。去年「おっさんずラブ」のヒットがあってのことだそうですが……性の概念や平等概念がまたもや歪むことは確実だなと思っています。
      http://www.moeruasia.net/archives/49631224.html
      プロパガンダには意図的なものと資本主義特有の目先の数字に囚われて変な大衆迎合によって作り出されるものと二通りあります。
      そこら辺をきちんと見極めて情報取得していきたいですね。

  • お久しぶりです!今更ですが、2019年、令和、明けましておめでとうございました。
    さらに今更ですが、2018年はゆりさんに育てていただいた一年でした。
    本当に出会えて良かったです。
    ありがとうございます。
    忙しくなり、時間のやりくりがド下手くそで、毎日ではなく記事はまとめて読むになりましたが、今も記事は全部読んでいます。

    今日の記事、そうだよ、そうなんだよ!さすがゆりさんだよ!!とブツブツ言いながら読みました。
    というか、大体の記事について、そんな感じで読んでます。

    エゴを正常化するために今やっていることは、お日様を見て笑顔で「万物、万人、万事、愛と感謝の中にいます」と言うことと、「ありがとう」くらいですが、やはり感謝に勝るものは無いなぁと思います。
    感謝で目の前の人が物が輝き出します。大事にしたいと思えます。今に入る最短距離って感謝なのかな〜と、結構ありきたりですが思う今日このごろ。

    これからも記事を楽しみにしています。

    • おひさしぶりです!おはようございます。令和元年おめでとうございます。
      こちらこそ読み続けてくださりありがとうございます。
      文面から何かが動き出した様子が伺えて私も嬉しいです。

      感謝が日常の中に当り前に入ってくると、世界の見方、日常の世界の捉え方が大きく変わりますよね。
      ありきたりの事が一番大切だったと腑に落ちるようになると、さらにそこに感謝の気持ちが内側から湧いてくるようになると、当り前の生活が愛おしく思えるようになるから不思議ですよね。
      それではこれからも宜しくお願い致します。

  • いつも興味深く拝読しております。

    私もかつて、「リセット癖」があったので、お話がよくわかります。
    「あらゆるものを手放したい」と思うことって、要は「何もかもが新しくなりさえすれば『理想的な自分』『幸せな自分』になれる」と思うことと同じだと思うのです。
    それはつまり、現在の自分を否定しているということで、理想や目標が現在の自分の延長線上にあるのではなく、全く別人と考えていることと同じことだから結局はうまくいかないんじゃないのかなと思います。

    幸せとは今の自分を捨てることではなく、今の自分でできること、そして「つまらない」「めんどくさい」「わざわざやらなくても・・」と思ってないがしろにしがちなことの中にこそヒントがあるのではないかと思います。

    • こんにちは。いつもお読みくださりありがとうございます。
      リセット癖を直すのって結構大変ですよね。私も同じタイプだったのでよく分かります。
      特に忙しない毎日に慣れすぎると、立ち止まっている瞬間すら不安になってきて、待ってればいいものを自ら行動しちゃう癖もあったりして、いろいろと苦労しました(^^;)

      仰る通り、自分の望むことよりもやりたくないと思う部分と向き合うことから、開くことの方が多いですよね。
      それではこれからも宜しくお願い致します。

  • おはようざいます。
    いつもありがとうございます。
    若かりし頃は上昇志向が強かったので、自分が生きている意味を考えることはありませんでした。
    ゆりさんのおっしゃる通り、人生は「受け止めることの大切さ」だと実感しています。
    自分でコントロール出来ないことに、無理に自己都合を押しつけない。
    上手く言えませんが、人生に損得なんて無くて、今と向き合うことが出来る事が歓び、だと感じています。
    その反面、今に集中出来ない時は気分転換をして気持ちを落ち着かせています。
    何かと競ったり、何かと比べたりすることから少しずつ離れると、自然と楽になれます。
    新緑の季節になりましたが、競争の中にいた時は、木々の緑の美しさにも気がつきませんでした。
    今は晴天時の青空と美しい自然と静かな風の流れを感じることが何よりの贅沢だと思っています。

    • おはようございます。
      今日もいい天気で、家から見える新緑に私も和みの一時を覚えています。
      私も同じように、以前は芽吹く季節の美しさに気がつくこともなく、日々の業務をこなし、自然とは無縁の環境の中で狂喜乱舞をするような暮らしを続けていました。
      それを続けなくては、上にはいけないし、そうすることで望む暮らしが手に入るだろうと思い込んでいました。
      手に入れたのは空虚な心だけでした。
      何もかもが新鮮に見えた若い頃とは違い、何をしても楽しむ心がなくなっている自分だけがいるのに、それをごまかすように楽しもうとしている自分がいました。
      苦しかったです。

      努力の先に幸せがあるのではなく、今が幸せだと思える環境を今ある場所で築くことって大切ですよね。

      それではこれからも宜しくお願い致します。

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