3-6.共産主義が巻き起こす悲惨な現実

※こちらは、以前私がアダルトチルドレン(現在の自分の生きづらさが親との関係に起因すると認めた人)の問題に向き合っていた時に書いた内容を掲出しています。できれば最初からお読み頂ければと思います。→0.はじめに

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アダルトチルドレンは国民病?!

第三章 戦後教育・戦後社会とデュープス

 

3-6.共産主義が巻き起こす悲惨な現実

 「理想を達成するには暴力も辞さない」形で、現在に蔓延る権力を全て悪だと決めつけることがどれだけ悲惨な現実を作り出すのか、中国人民共和国に残る歴史から紐解いていきましょう。

日本の教育は現代史のほとんどを教わりませんので、中華人民共和国と中華民国は名前が変わっただけで、ほぼ同じ国だと思っている人も多いのではないかと思います。というか……ぶっちゃけ私自身が、数年前まで中華人民共和国と中華民国の違いが分かっていませんでした。

似たような国家名ですが、この二つは全く別の組織です。またメディアの影響で、日本と中国人民共和国が第二次世界大戦で戦ったかのような誤解を私たちはしがちだと思いますが、日本は中華人民共和国とは戦っていません。

日本が戦ったのは中華民国で、中華人民共和国とは全く別の組織です。

第二次世界大戦当時の中国大陸は、国家の体をなさないゲリラがひしめく土地でした。中華民国も国の名がついていますが、今でいうイスラム国(ISIL)のようなもので、中国共産党を含め幾つかのゲリラ部隊が勢力争いをしている状態で、満州(北朝鮮よりも北の土地)を統治していた日本に対しても、彼らは常に嫌がらせを続けていました。その嫌がらせが戦争へと繋がって行ったのは1937年(昭和12年)のことです。ここから日本と中華民国は本格的な戦争へと流れ込んでいき、この戦争が終息せずもつれた結果、日本はアメリカなどの欧米とも戦うこととなり第二次世界大戦へ参戦していくことになりました。そして、1945年(昭和20年)に日本は敗戦し、終戦を迎えました。

しかし、中国大陸の内戦はこれによって激化していきました。日本との戦いで弱体化した中華民国は中国共産党の猛威を抑えきれず、最終的に台湾へと逃げていきました。そして、中国共産党が中国全土の権利を掌握していき、第二次世界大戦終戦から4年後の1949年に毛沢東主席の元、中華人民共和国が設立されました。

つまり、中国ができたのは戦後なのです。彼らは日本と戦い勝ったかのように宣伝し続けていますが、そもそも日本が中国共産党と戦争をした事実はありません。多少の小競り合いはあったものの、それは戦争ではありませんでしたし、彼らはいつも逃げてばかりでまともに戦っていないのです。にもかかわらず、日本のメディアはきちんとした歴史的事実を言及しない上に彼らの主張をそのまま垂れ流しています。これでは、私たちの歴史認識が歪むのも当然と言えば当然です。

しかも、中国人民共和国が行っている悲惨な事実は一向に伝えようとはしません。戦争以上に多くの人を殺した「文化大革命」の悲惨さも伝えられることがありません。

文化大革命は、中国人民共和国ができて約十七年後の一九六七年~一九七七年にかけて中国全土で行われた、非常に悲惨で残虐な共産主義革命です。

この革命は、共産イズムの根幹にある金持ちや権力者を「絶対悪」と見なし、貧乏人や非権力者を「絶対善」として、「理想を達成するには暴力も辞さない」形で、金持ちや権力者を次々に潰しにかかった政策です。

具体的には、共産党の支配下でない自治体の長者を次々に人民裁判にかけ地位を引きずり降ろすと共に殺し、空いたポストに共産党の息のかかった者を再配備していく政策でした。

全く文化的でない野蛮な行為で中国大陸全土を中国共産党イズムに変えていったのが「文化大革命」です。

またこの革命には、まだ世の中のことを何も知らない、心がまっさらな状態の子供たちが大いに利用されました。

毛沢東は「金持ちは悪だ」「支配者は悪だ」と子供たちに教えました。子供たちはその言葉を真に受けて、大人という大人たちを悪と見立て暴力をはたらいていきました。その大人の中には、自分の家族や身内も含まれます。彼らは毛沢東の言葉を信じて、「大人のせいで社会が悪くなった、大人を倒せば良い社会ができる」と思い込んでしまったのです。そして、大人に洗脳された子供たちが、革命の先頭に立ち、暴力をはたらくようになっていきました。この子供たちは「紅衛兵(こうえいへい)」と呼ばれています。

そして、彼らが倒していった大人の後釜には今まできちんと働いたこともない共産党の息のかかったごろつきが自治の管理を任されることになりました。しかし、今までまともに働けた経験のない人が突然そのようなポストについたところで地域の運営が上手くいくはずもありません。

その結果、中国全土の農地は勢いよく荒れ果てていき、食べる物がなくなりました。そして、三千万人以上の餓死者がでました。革命による統治方法の変更によって、戦争以上の死者を生み出したのが文化大革命であり、その先頭で支配者や金持ちを倒していた子供たちが紅衛兵なのです。

革命思想は「目の前に敵がいる、その敵を倒せば理想的な未来が築ける」などの投げかけやスローガンによって、正義感を元にした恍惚感を与えやすい側面があります。しかしながら、ただ倒すだけで未来など作れるはずもありません。倒した後にも、問題は沢山残っているのです。なんなら倒したからこそ問題が脹れ上がってしまうことは沢山あるのです。

それでも、「自分が正義で相手が悪だ」という思いが強くなればなるほど、先行き考えず倒すことだけが目的となっていき、そこに現われる興奮を隠せなくなっていきます。

その興奮の結果が、三千万人以上の餓死者を出すような悲惨を創り出そうとは思えなくなるのです。

これが革命思想の何より怖いことだと、私は思います。

そして、無垢な段階でこのような思いが正しいと定義付けられることは、文化大革命の紅衛兵のような人間を作り出すことに繋がっていく可能性が高いため、その点ふまえて現代の教育を見直すべきだと私は思っています。