【発見③】言論マウント型の人の共通点

ここ数年の世の中の言論は、「マウント型」の人の横暴さがやたらと際立っているように感じます。

彼らの心の共通点を解明してみたく思います。

 

なぜ彼らはマウントするのか

一応言葉の意味から確認しておきましょう。

「マウント」の意味とは?
「マウント」とは、人類を含めた哺乳類が、相手の上に向かい合った状態で馬乗りになる、乗りかかる行為を指す。
登る、乗る、またがるを意味する“mount”が由来。
マウントを取る行為は、自分の優位性をアピールすることを意味する。
その延長で、容姿や仕事、お金や恋愛について話す様々な場面で、互いに“格付け”し合い、相手よりも上に立とうとする言動や行為の全般を表す。

https://numan.tokyo/words/Dwo5r

私は、無自覚マウントしてくる人って「情報=自分」になっているケースってやたら多いのではないかなと感じています。

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どうしてそうなるかというと、マウントをしかけてくる人というのは、根本的に「相手よりも上に立とうとする」思いがあるからこそそうしてくるんですよね。

そして、この評価基準というのは、いわゆる現代社会の価値基準が主となっていることは言わずもがなで、本人の中で強固となっている価値基準をベースに、常に相手よりも自分が上であることをアピールすることによって、自分を保っているように見受けられます。

ではどうして、彼らがこのような行動をするかと言えば、「下に見られることに対する恐怖」が尋常じゃないからなのだと思います。

結局、競争社会で生きざるを得なかった私たちに深く刻まれているのは、勝つことの喜び(克服することの喜び)以上に、負けた時の敗北感であり、恐怖感なのだということだと思います。

だから、何かにつけて上の立ち位置である自分を絶対としなければならない。

しかしながら、有意義な人間関係を構築するための信頼を獲得するためには、多くの人が無自覚に盲信しているマウント型のコミュニケーションは何一つ実りを与えることはないと思います。

人間誰しも得手不得手はあるものだし、得意不得意はあるものです。まさに欠陥としか言いようがないような性格的致命傷の一つや二つも誰だって持ち合せているものでしょう。ちなみに私の欠陥としか言いようがない性格的致命傷や不得手・不得意は、一つ二つでおさまりきるものではなく、めっちゃ沢山あります。

しかしながら、だからといって私が生き辛い人生を送っているかというと、そうではありません。自分の欠陥と思えることや不得手・不得意部分を周囲が補ってくれているからです。そのような協力があるからこそ、私は楽しく生きることができています。

一方で、マウント型のコミュニケーションを取りがちな人というのは、常に自分が完璧ではならない妄想と戦うことになります。

そのため、自分の間違いも他人からの指摘も素直に受け取ることができません。このような考え方に陥っている人の場合、間違いを認めたり他人からの指摘を受入れることは、一時的にでも人の下に入ることに繋がることになります。そこに強い恐怖を抱いているからこそ、指摘を素直に受入れることができず、言い訳を重ねて自分を正当化し、相手を攻撃することに繋がっていくのだと思います。

去年、一時的にみつろう君の記事を立て続けに書いたことがありますが、その時の彼の行動はまさにでしたね。

追記あり【既視感】さとうみつろうが朝日新聞に見える時

素直に謝れないこと、間違いを認められないことは最終的に何に繋がって行くかと言えば、その人に対する不信感です。

人は誰しも間違うことがあるし、失敗することがあります。しかしながら、常に上にいなければならない、そこにしか幸せはないと思い込んでいる人ほど、些細な自分の失敗や間違いを認める事ができず、周囲から見れば、恥の上塗り行為をせっせと一人で行っていくことになります。

そして、情報や事実をを客観的に見直すことなく、とにかく自己保身のための正当化手段を積み重ねていくため、情報と自分の強化がより一層強まる事態になっていくのだと思います。

そして気がつけば、美辞麗句以外の言葉以外受け付けなくなるため、客観的に情景を見ている人からすれば、裸の王様としか思えない滑稽な状況に陥ってくのだと思います。

 

何でもハラスメントと言いたがる社会によって起きてること

また、ここ最近の世の中は、どちかと言えばこのようなタイプ(マウント型、裸の王様)を増産するかのように社会の言論が動いている傾向があります。

たとえば、セクハラや個人情報保護法を主体とした「言うに言えない環境の形成」や「聞くに聞けない環境の形成」は、事実ではなく美辞麗句で対処する傾向を増大する側面があると思います。

互いに思っていることを素直に言える環境があるのであれば、人は人とのコミュニケーションにそんなに悩む必要もなく、そのコミュニケーションを通して学ぶことや成長することができるはずなのに、今は何かにつけてハラスメントと言いたがる人が増え、そしてそのような人たちの情動を擁護する傾向が強いため、言いたい事が素直に言えない環境が増えています。だからこそ、非合理なコミュニケーション形態が増えていると思いますし、会社のコミュニケーションを毛嫌いする人も増えている部分はあるのではないのかなと思います。

また、どんな事柄であっても、一人ずつ思うことは違うはずなのに、二元論の積み重ねによって私たちは「こういう場合は、こう思わなきゃいけない、こうしなきゃいけない、こういう事はあってはいけない」など、自分の思い以上に「常識的に、法律的にどうか」というさじ加減で全てを判断しがちです。ですから、自然体の会話というのがどんどんしにくくなっている状況も生まれやすく、イレギュラーな事態が起こった時に対処する方法が分かりません。さらには言葉のやり取りで自分が不利にならないために、防衛しなくてはならない無駄が増えているように思います。

結局、このような状況の蔓延が、マウント型のコミュニケーションをする人を増大させ、さらには彼らの心において「情報=自分」を形成してしまう事態を作り出しているのではないのかなぁと私は思います。

ここから脱却するためには、それぞれが切り離してしまった自分と真剣に向き合うことでしょう。

まずはそれしかないけれど、さっきの記事にも書いた通り↓

【発見②】二元論、先に行く上に行くの盲点

こういうタイプの人ほど自分と向き合うのが苦手です。

もしくは、本当の自分とは違う別人格を心の中で生み出してしまっているので、本当の自分が本気で分からない事態にも陥っていると思います。

 

こういうタイプの人の変化するためには、以前お話しした芋づる式の対処方法しかないんじゃないかなと私は思っています。

【先の波動に行く】科学で言えば芋づる方式のこと

ですから気がついた人から、自分の等身大としっかり向き合い、二元論の枠組みから抜け出す努力をした方が合理的じゃないかなと思ってます。

二元論という世界観は、想像以上に強固です。ですから、それぞれの中に二元論で張り付いたしがらみのような思いは必ずあると思います。

完璧な人になることを求めて努力するより、等身大の自分で日々を生きながら努力する方が、持ち合せている能力が拡大していきます。これを実感をする人が増えれば、マウント型の馬鹿馬鹿しさが世の中に浸透するんじゃないのかなぁって思ってます。

 

それでは、今日も楽しく生きましょう♪

 

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takehisayuriko

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  • 学生時代からの友人が子どもを産んでからマウンティング女になり、私もマウンティングされ何度も気分が悪い思いをして最終的に疎遠にしました。彼女は自分のコンプレックスを子どもを通して解消しようと必死で、常に自分の子と他の子を比べて上か下か気にしていました。
    友人を見ていて思ったのですが、マウンティングすることで自らのコンプレックスを周囲に露出しちゃうんですよね。そんなことしなければ友人がどんなコンプレックスを抱えているのか気がつきませんでしたが、最後の方は友人がマウンティングしてくる項目=コンプレックスなんだなーと思って、わかりやすいなぁと思えるようになってましたね。等身大の自分を認めるって、コンプレックスが強い人にとっては受け入れがたい恐怖なのだと興味深く読ませて頂きました。

    • こんにちは。
      私は子育てをしたことがないので分からない部分があるのですが、友人のママ友のやり取りを聞いている限り、子供を通して自分のコンプレックスを解消しようとするお母様方って結構な頻度でいらっしゃるように思います。
      というか、ぶっちゃけ自分の母親がそういうタイプだと思います。
      こういう言動を司っているのは確実にエゴで、エゴというのは自分の弱点を外界の問題として捉える構造があるため、仰る通り「マウンティングすることで自らのコンプレックスを周囲に露出しちゃう」ことを繰り返します。
      また、エゴに囚われている時は事実より感情が優先となり、そして周囲も自分と同様の感情を持っているという世界観が強固になります。ですから、相手が発する悪口などは事実に基づかない感情的な推察が多く含まれるようになると思います。これが「本人が持ち合せている世界観の告白だ」と思って観察すると、より冷静になれると思います。

      こちらこそこれからも宜しくお願い致します。

  • アメリカでインド人や中東出身の同僚に囲まれているのですが、言葉を遮られます。彼らにとっては普通のことです。それも「相手よりも上に立とうとする」と言う意識が強いのでしょうか。

    ちなみに日本人の会話のキャッチボールの間隔は3秒と世界で一番ゆっくりだそうですが、インド人はその逆でオーバーラップするのが3秒くらい(?)です。会話に間ができると落ち着かなかったりするみたいです。

    • こんにちは。
      海外のほとんどの国は、ピラミッド型の世界観しか知らずに生きてきたと思うので、相手より大きく見せたり上に立とうとするのは普通のことだと思います。
      このようなタイプの人に囲まれる環境の中では、自分を保つことすら大変な事ですよね。
      しかし、彼らが培ってきた考え方だからこそ、どこの国も長続きせず、どんな思想も最終的には奪い合いに変わっていきます。
      そしてその心に囚われた自分の気持ちも辛い感触が増えやすいのではないのかなぁと思ってます。

      先人たちも同様に悩んでいたと思いますが、平等意識の強い日本人の心が変化を与えたことは沢山あります。私たちも頑張っていきたいですね。
      それではこれからも宜しくお願いいたします。

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