最近話題になっているセブンイレブンの24時間見直し!
本当にこれはやった方がいいと思う。
さっきの記事にも書いたけれど、
24時間年中無休みたいな時代は、中途半端なインフラだからこそ崇められた産物だったと思っています。
今から30年前のコンビニオーナーは、誰もがドル箱みたいな時代を経験したそうですが、今や誰もが奴隷と言っても過言ではない状態に陥っているそうです。
それはやはり、世の中が夜を求めなくなったことと相次ぐ競合他社の参入でしょう。
そのため、ほとんどのコンビニオーナーはひーひー言いながら、24時間年中無休で働くことが普通になっています。
私の同級生にもコンビニオーナーをしていた人がいます。
彼はコンビニが心底好きで、コンビニ商売がとにかく楽しくて、そしてそれが講じてそれなりの財も築いたけれど、今の状態のコンビニでは先行きがないし、どう頑張っても儲からないからという理由で、数年前にオーナーを退きましたが、当時から今に至るまで、彼が言い続けていることが「24時間営業の見直し」だったのです。
「そこさえ考え直せば、コンビニはまだまだ復活できる!」と彼が言っていたことが妙にじ~んとくるのです。
コンビニがどうしてこんなに増えているかというと、結局の所本部は店舗数が売上になるのです。
細かい事を話し出すとめちゃめちゃ文章が長くなるので端折りますが、本部の売上というのは、実際に売れた数で算出するのではなく、店舗に卸した数で決まります。
そのため、単純計算として店舗数を増やせば売上金額が伸びて当然となるのです。
本部としてはその計算で成り立つものの、店舗としてはそうはなりません。
店舗の売上げは実際の販売数に応じて決まります。
そして、店舗の売上げというのは、店舗独自の努力でどうかなるということはほとんどありません。
店の清掃や品揃えなど、マーケティング的に色々言われていることはありますが、実質的な売上を左右することはそこにはありません。
ほとんどは、「立地」ただそれだけです。
とはいえ、どんなに人の出入りのある立地であったとしても、立地によって客層は必ず変わります。
ですから、その客層に合わせた品揃えで勝負すればそこそこ収益の目処は立ちやすくなると言えるのですが……コンビニというのは本部が決めた商品を置くことが基本となるため、どこに行っても同じで、特異性を出しにくいのですね。
それはそれでコンビニのカラーを出すのには良いかもしれないですが、オーナーにとってはキツイですよね。
絶対に売れないと思われる商品も必ず仕入れなければいけないということに繋がって行くのですから。
ただし、オーナーにとっては絶対に売れないと思うものでも、本部からしてみたら降ろした時点でお金が入ります。だからオーナーの思いを聞いていたら、確定売上が下がるばかりになるので、本部としてはどうしたらオーナーが本部の思いを柔軟に聞き入れるようになるかが重要事項になるようです。
まぁこういうことが重なって、セブンイレブンは数年前にブラック企業大賞を受賞することになってしまいました。
【炎上】セブンイレブン、「ブラック企業大賞受賞」記事を揉み消して良い気分 …
ブラック企業大賞をやってる団体はユニオン系っぽいんで、それはそれでどうかな?と思う部分は多々あるのですが……
これによって、確かに酷すぎたコンビニオーナーの勤労環境は徐々によくなってきました。
つい先日、24時間営業を自力で止めにかかったセブンイレブンオーナーの行動は大きく話題となり、
セブンイレブンの24時間営業見直しでオーナーらが本部に申し入れ 「人の命と企業イメージどちらが大事なのか」
ついに、セブンも見直しを考えるという行動をせざるを得ない状況となりました。
セブン-イレブン/FC加盟店でも24時間営業見直しの実証実験
つい2年前までは、「絶対に24時間!」と言い張ってた状況と思えば随分変化が大きいです。
そりゃ本部的には、24時間やってくれていた方がありとあらゆるお金が入ってくるのでありがたいはずですが、
繁華街を除くほとんどのコンビニでは、昼間の売上を夜が食いつぶす現状となっています。
だから、オーナーのほとんどが死に体になっているんです。
さらに、24時間年中無休というのを実現させるために、流通を司るトラックの運転手の人手も足りなくて困っているのが現状なのです。
だから、24時間営業を止めたら、全体の幸福度は随分上がるだろうなと思います。本部としては一時的に売上が落ちるかもしれませんが……。
オーナーをしていた私の友達は、自分が慢性的な不眠症に陥っていることには気がつかないまま10数年オーナーを務めていましたが、店を閉めた時に初めて安心して眠ったことに気がついて、自分がどれだけプレッシャーを抱えて仕事をしていたのか始めて気がついたそうです。
店を常に開け続けなくてはいけないというのは、どんな不測事態にも対応できる自分がいることが必要なので、いつも気持ちは緊張していたと言います。
たまに旅行に出かけた時は、せっかくの旅行なのにも関わらず一睡もできたことがなかったと言います。
24時間年中無休の主になることの大変さを思い知った瞬間でした。
友人は経営が上手だったので、店が軌道に乗ってからは自分が夜勤に入ることはありませんでしたが、ほとんどのオーナーは夜勤をするのがオーナーの仕事となっていると彼は言いました。
その理由の多くは、人件費と不測事態の対応です。
夜中は、労働基準法に基づき時給を上げなくてはいけません。さらにガラの悪い人がくるケースも多いため、揉め事が起きた時の対応が必要となるため、オーナーが対応しているケースが多いらしいのです。
せっかく一国一城の主となったはずなのに、ほとんどのオーナーが思考回路が破滅するほどの奴隷状態に陥っていると、友人は嘆いていました。
その問題の多くは、24時間営業を選択制にすれば解決すると言っていました。
ほんの少しでも店を休ませることによって、オーナーの心労も休むのです。
その心持ちの違い、それから無駄に金が食うだけになっている夜間営業を止めることによる売上の向上は、確実にオーナーのやる気を回復させるはずだと言っていました。
今時の人は分からないかもしれませんが、そもそもセブンイレブンがなぜセブンイレブンかと言えば、
7時-11時の営業時間だったからです。
ほんの数十年前の話ですが、朝の7時にやっている店は相当珍しく、そして夜の11時までやっている店も相当珍しかったのです。
一時的に24時間をやってみたけれど、そろそろ本来の時間に戻っても良い頃なのではないのでしょうか。
最初はファイブワンくらいかもしれません。つまり朝の5時から夜中の1時までかもしれませんが、名を体を表すのですから、徐々に戻して最終的にセブンイレブンに戻ったら、世の中もっと健全化しているかもしれないなって思います。
24時間やってるセブンイレブンは、都心の繁華街だけで十分だと思いますよ。
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今晩は。
物質的には、ものすごく進歩した今現在良いのか悪いのか。。。?
これからは、心の時代になって行くと聞きました。最近つくづく感じます。
こんにちは。
物質的に進化したことは決して悪いことでは無いと思うのですが、豊になる過程で便利に溺れて考えることを失った代償は大きいと思います。
物質的進化を否定することなく、それぞれが心の良い状態というもの見つめ直す時なのではないのかなぁと思ってます。
こんばんは。
養豚の仕事を始めて初めて、アニマルウェルフェア(動物福祉)という言葉を知り、欧州では法制化もされてるけど日本はまだまだ遅れてる、、とういう現状から、
動物福祉に配慮した畜産の方が生産性が高いから日本も導入するべき、的な記事をかいてるアニマルライツセンター を知り
シーシェパードと同じ穴のむじなかしらん?と思って調べたら案の定、
アニマルライツセンターの代表がテレビで動物園は動物にとって良くない!みたいな主張の後に自分は猫飼ってます、っていうコントを発見しました。
畜産に対して無知だった自分も人のこといえる立場にないのですが、食の現状など、現実事実を知れば知るほど、動物も人も幻想の中で搾取されたり、本質じゃないどーでもいいことを追い求めてたり、分断工作にやられたり、結構な地獄にいたのだなあ、、と。
しかし、ゆりこさんのブログや本のおかげで、冷静に俯瞰して事実を知る 調べる 考える また調べる、と自分の頭で考える訓練ができています。
善悪二元論で見ないというのも、良い人づらで え??なことをしたり、やばいことやってる人と付き合ったりお金に目がくらんでいても、それだけではない人もいて、人は多面体ということも体感しつつ、人をジャッジしない、波動が低い人とは距離をおく、など現実生活にゆりこさんから得た知識を活かしております。
つくづく、現実8割の重要性を感じつつ、 自分にできることからこつこつ、楽しく過ごしてます。
春からは在来種×自然栽培の仕事ができるかもで、これもゆりこさんブログきっかけで奇跡のリンゴの木村さんの本を色々読んだことから広がりだした縁なので、世界をひろげてくださりありがとうございます。
陰謀論は中共のプロパガンダ、というゆりこさん説を支持していた(というかそれ以上掘るの面倒で放置してました(^^;)のですが、とある講師業の方が、
中国の脅威があるから憲法改正して自衛隊を軍隊に、というのがそもそもそういう作戦で、自衛隊を軍隊にしたいから中国や北朝鮮が脅威だという芝居をうってる、作戦にハメられてる、、みたいなことをクローズな媒体でかかれていて(オープンな場で話すと自民党保持者やB層にかみつかれて面倒らしいです)
もっと広く色々知りたいけど、陰謀論絡んじゃうと情報が膨大すぎる、、(できる範囲で少しずつ、調べて考えればよしと思いつつ)
なので、3期のビリーブリセット講座がオンライン受講もできる、と聞いて楽しみにしています。
本当は名古屋まで行ってゆりこさん、高山先生に会って質問もしたかったですが、距離的に厳しそうなので。
超長文失礼しました。
アダチル本の発売も楽しみにしています。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします
こんにちは。春からのお仕事素敵ですね。
ものの見方に広がりができたと聞いて素直に嬉しく思います。新刊やビリーブリセット講座にも興味をもってもらい本当に嬉しいです。ありがとうございます。
さてさて
中国の脅威があるから憲法改正して自衛隊を軍隊に、というのがそもそもそういう作戦で、自衛隊を軍隊にしたいから中国や北朝鮮が脅威だという芝居をうってる、作戦にハメられてる、、みたいなことをクローズな媒体でかかれていて(オープンな場で話すと自民党保持者やB層にかみつかれて面倒らしいです)
ちょっと気になるこの部分ですが、私の意見を書きますね。
つまりこの人のイメージだと、日本が中国や北朝鮮をけしかけているという事になると思うのですが、これこそがお花畑理論であり得ない話です。先に書いた「何でも安倍のせい」と言ってしまう人たちと脳の思考回路は一緒だと思います。
この人は自衛隊と軍隊で何か大きく変わり、軍隊になると日本は他国を侵略するというイメージがあるからこういう発想になると思うのですが、歴史を紐解けばこの考えこそが間違った歴史認識だと言えます。
この言葉に右往左往してしまうのは、菊子さんの中に軍隊と自衛隊に対するイメージ的違いがあるからだと思います。どう違うのか自分の中で整理されてみると、別に右往左往することは何もなかった事に気づかれるのではないのかなと思います。
それではこれからも宜しくお願い致します。