【児童虐待③】見当違いな犯人捜しとルールの追加は二元論の典型

昨日の話の続きです。

 

児童相談所の落ち度というのはおかしいのではないのか。

昨日前段が長すぎて、メディア報道についての本題に入ることができず終わってしまいました。

とうことで、小四女子の虐待死に関するメディア報道について、私がおかしいと思ったことを今日は書き連ねていきます。

 

今回のテレビ報道の中で、「学校の体制や行政の杜撰さ」がやたらとやり玉に挙げられているのが正直目につきます。

「学校と行政がしっかりしていなかったから子供が死んだ」と視聴者が思い込んでも仕方がない報道をしているように私は感じてしまいます。

もちろん学校や行政に落ち度がなかったと言えばそれは否としか言いようがありません。

特に、学校がアンケートのコピーを渡してしまった事は痛恨のミスとも言えるのですが、事なかれ主義が蔓延している昨今の世の中においては、モンスタークレーマーの父親の方向に合わせてしまうのが我国の今や日常です。

市長はアンケートのコピーを渡してしまった経緯をこのように答えています。

心愛さんが父親からの虐待を明かした、平成29年11月6日に小学校で行われたアンケートのコピーを、父親に渡してしまった。

一時保護解除後の30年1月12日、心愛さんの父母、小学校、市教育委員会の三者が会談。児相は都合がつかず、市児童家庭課も父親と関係が悪かったので、参加しなかった。

父親はアンケートのことを知っていたようで、コピーを渡すよう求めてきたが、心愛さんの同意を得ていなかったので、拒否した。

だが、同月15日、心愛さんの手書きと思われる同意書を父母が市教委まで持ってきたので、アンケートのコピーを渡してしまった。

矢部雅彦・指導課長 12日の三者会談で、父親は「訴訟を起こすぞ」「名誉毀(き)損(そん)だ」「保護が解除されたということは暴力がないという証拠じゃないか」などと大声を出し、恫(どう)喝(かつ)のようだった。父親の威圧的な態度に押されてしまった。配慮を欠いていた。

女児が虐待を訴えたアンケートを父に提供 職員の懲戒処分を検討

今の世の中は、組織が大きくなればなるほどマニュアル通りにしか動かしてもらえない状況になっています。ですから、個々に対応するゆるさや融通ができにくい社会がそもそもあります。

そして、親子という関係は何よりも強いものです。ですから、どんな親であれ、保護者が保護者としての権利を大声で主張した時には、そちらに従った方が安パイとも言えますし、外部者というのはそれ以上立ち入ることはなかなかできないと思います。

また一方で、保護者以上に外部者の判断が強くなれば、これまた新たな問題が生まれることになっていくことは容易に想像できます。

このように、どう判断するべきかが非常にセンシティブな問題の上に、親が確信犯的なモンスタークレーマーの場合、学校においても行政においても判断のしようがない状況に置かれていきます。

また、問題の本質としては、「このような親から子供を守る」ことではなく「このような親が生まれない環境をつくる」ことが大事だと思うのですが、「死んだ」ことに注視しやすい世の中は、「どうしたら、子供を守ることができたのか?」という事に目がいき、さらに「学校と行政がしっかりしていないからだ」とその責任を「学校と行政に押しつける」ということで解決した気になりがちなのも如何なものかと思います。

こちら↓の記事に書きましたが

そもそもテレビの報道の尺は事の重大さではなく、視聴率が安定する内容が長い尺になります。

子供への虐待の本質を考える以上に、如何に長い時間テレビを見てもらえるかということを考えた上で問題を取り上げている傾向があるのを私たちは忘れてはいけません。

そして、テレビの言論では短絡的な二元論による判断が分かり易くて好まれる傾向があるために、「なぜこのような親が生まれているのか」原点の問題よりも「なぜ子供は死んだのか、死ななくてはならなかったのか」というような結果に近しい場所での会話が好まれる傾向があります。

ですから、「親」の問題よりも、「第三者的解決」を模索していってしまうのだと思います。

だからこそ、「学校と行政の問題」にすり替わっていく印象を受けるような報道にどんどん変化していくのでしょう。

 

しかしながら、この問題の責任を「学校と行政の問題」として片付けて、本質的な解決などできるでしょうか。

 

学校や行政では今回の反省の上に新たなルールが追加されることでしょうが、先ほども書きましたが、ルールが増えれば増えるほど、学校や行政の枠組みでは柔軟な対応はし辛くなるはずだと思います。

どの対応が正解だったのか分からないまま、というよりどの対応をしたところで全ては不正解になりそうな人が相手を元にルールを作ったところで、次に活かすことなどできやしないし、「学校や行政側」から見れば、世の中から強い監視を受けていることが、新たなストレスになってしまい、思い切った行動などますますしにくくなってしまいます。

 

つまり、テレビによる印象操作によって、私たちは益々問題を複雑にしていっているとも言えるのです。

まだまだ話したいことがあるのですが、長くなりそうなので、またもや記事を分けます。

 

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