【日本人】歴史を読み解くときに気をつけた方が良いと思うこと①

先週、頂いたこのコメントのお返事を記事にします。

戦国時代や、沖縄がもともと一つの国だったのが日本にされてしまったという話しにはどうお考えなのか聞きたいです。どうぞ宜しくお願いします。

 

戦後の感覚で歴史を読むと、読み違えます。

私はこちらのコメントを頂いた時に、コメント主の方は、この事に対して良い印象をお持ちではないからお聞きになったのだろうなと思いました。

戦後教育を受けた私たちは一様に、「戦前の日本は、残虐で侵略的で人民の事など考えない権力者に従って苦しみながら生きてきた」という事実と乖離した歴史を教えられます。

そのため、時代の変化の際に訪れる動乱を、世界各国で起きた国変わりと同じような感覚で見ていることが多いですが、時代が変わる事と世界各国が何度も経験してきた国が変わることは全く別次元の話です

まずは、そこを気をつけた方が良いと思います。

それから、戦後世代は、西欧諸国の考え方が善であると言う考え方が骨の随まで張り込む教育を受けて、さらに戦後社会は今までの日本には無かった弱肉強食型のピラミッド型社会に変貌しています。

戦前の日本の社会体制は、ピラミッド型では無く循環型です。

第三章 波動の特性を理解する ~並列に世の中を眺める~

私たちは、今の価値観に応じて戦前の日本社会もピラミッド型の価値基準に合わせて答えを導き出そうとしています。

そこに大いなる誤解があるということを、今一度気にして歴史を見直す必要性があると思います。

ピラミッド型社会の君主は搾取概念であるため、「民は君主のためにある」という考え方で統治します。

ですが、循環型社会の君主は役割に徹するため、「民のために君主がある」という考え方で統治してきました。

ですから、日本は世界で見たことの無い、上(君主)と下(民)が一丸になって目的に向かうということができた上に、二千年以上の歴史を誇る地球唯一の国なのです。

この概念の違いが分からないままに歴史を見つめると、様々な落とし穴がありますので気をつけましょう。

 

日本の動乱と経済の停滞

さて、質問の話に戻しましょう。

 

戦国時代というのは、殺伐とした社会だというイメージがつきまとうと思うのですが、色々調べてみると、もっと殺伐として治安が悪かった時代があります。

それは室町時代です。

↓この本のほとんどは室町時代の経済について書かれてます↓

結局の所、室町時代の経済状況の悪化が日本全体を混乱させ、そして戦国時代に導いたと言えるのではないかなと思います。

そして、天下統一に向けて動き出した織田信長、豊臣秀吉、徳川家康は、己の栄華ではなく、それぞれ民を安寧に導く経済政策を打ち立てて混乱を鎮めていきます。

その過程の間には、無駄とも言える戦も少なからずあったでしょう。

ですが、どこの国のお殿様も家臣の命を貴く考えて、そして極力命を無駄にするような戦いにならないように苦心されております。

また、日本の秩序は戦国時代も守られており、戦闘員ではない無辜の民は常に保護されていました。

ちなみにどれくらい保護されていたかというと……、庶民たちは戦となると遠い場所から弁当持参でその模様を眺めていたそうです。

こんな事ができるのも、自分たちには害が及ばないと思う安心感があってこそのことだと思います。

大阪夏の陣や冬の陣には合戦見物の屋台がでていたという話を聞いたことがあります。(うろ覚えなので間違ってたらごめんなさい。)

さらにもう一つ付け加えると、民に害が及ばない場所で戦うのが日本です。

平安時代末期や幕末は市街地でのクーデターがありましたが、戦国時代はそのような物騒なことはなく、逐一人里離れた合戦場で戦ってました。

確かに人を殺すのはいけませんが、様々な配慮あっての戦国時代だったことが節々から読み取れ、戦国時代と言えど、秩序正しい日本人の姿が様々な箇所から見受けられます。

また、このような秩序正しい戦の在り方は、他国ではほぼ見られないでしょう。

そこをふまえた上で、戦ばかりしなければならなくなっていた時代を、他国の紛争と同じように見ないことが大事かなと私は思います。

 

薩摩や明治政府が来る前のが、酷かったかもしれない琉球

薩摩や明治政府が琉球を支配下においたことを、日本による植民地支配と思う人が多いのではないのかなと思いますが、

その根底にあるのは、戦後教育によるものではないかなと思います。

朝鮮半島や満州、台湾を植民地支配し、さらには日本は大東亜共栄圏という広大な植民地プラントを作ろうとしたと思い込んでいるのと同じ土壌にある問題なのではないかなと思います。

薩摩は、明治政府の主要メンバーを排出した地域です。

ですから、もしも薩摩が琉球を非道な植民地支配していたのならば、同様のことが朝鮮半島や台湾、そして満州で起きていなければおかしいですが、そんな事実はありません。

朝鮮半島や台湾に進出した日本は、どちらの地域においても、地域の生活改善を行い、教育推進を行い、治安を良くし、さらに人口を増やしています。

搾取社会が当たり前の欧米社会にはこのような考え方はありません。

もちろん、地元の人との軋轢やトラブルはあったでしょうが、非道な事をしたとは思えません。

 

西郷隆盛も奄美大島に島流しになった時には、島の子供たちに教育を施したと言います。

少々のトラブルはありつつも、土地の人に対して非道な事をする人たちだとは思えません。

 

私は、かれこれ通算で半年ほど石垣島に住んでいて、郷土資料館に通ったこともあります。そこにある資料は16世紀頃からのものばかりです。

石垣島にはもっと長い歴史があるはずなのですが、歴史資料として保管されているものは、16世紀頃からのものとなります。

私が推測するに、薩摩の間接統治が始まってからのことだと思います。

それまでの統治(琉球王国)は、情報を集めること、文化を継承すること、経済を発展させること、という考え方はなかった現れだと思います。

ちなみに明治となり、琉球が沖縄となるまでは、石垣島などの八重山地方は人頭税が課せられてました。それは、薩摩の意向の上でとwiki先生ではなっているのですが、私個人は、琉球王国による八重山に対する植民地支配だったのではないかと思ってます。

少なくとも、八重山地方は、明治政府に切り替わってくれたことで、暮らしぶりが良くなった地域の一つとも言えますし、あのような場所にある離島は、大きな力のある人たちが守ってくれないことにはどうしようもない地域です。

自主独立というよりは、互いを思い合える人たちと共同で舵を切ることが求められる場所です。

また、そもそも琉球人は、内地の日本人と同じDNAと言語を保持しており、大陸人とは違います。もっと言えば、内地の日本人よりも縄文人に近いDNAを保持しています。

ですから、医学的に見ても私たちは同じ民族であると言えます。

ちなみに、八重山の人たちが薩摩の人に持ち合わせる一番強い怨念めいたものは、紅芋をサツマイモとし、てんぷらを薩摩揚げとして、薩摩のものにしたことではないかなと、島にいた時によく感じました。

「薩摩の人は酷かった」とか島の人はよく言うけれど、「何がひどかったか」と聞くと、大概は土地のものを薩摩の名産にした話をしてくるんです。っていうか、私はそれしか聞いたことがなかったです。

人頭税の話は、薩摩と言うより琉球の政策という認識が強かったように思います。それよりも、私の記憶が確かなら、薩摩か明治政府が南の島を機織りに専念させることで、島としての収益がきちんと確保できるようになってありがたかったという話も多かったように思います。

中国の息のかかった活動家の人たちが、一生懸命沖縄と内地の分離工作をしていますが、そこに流されず沖縄を大事にしていきたいですね。

沖縄は日本です!同じ日本人です!大事な日本です!

 

 

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takehisayuriko

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