便利って、必ず不幸も一緒に連れてくるよね。
この間の土曜日、「正義のミカタ」人体に埋め込むマイクロチップのことについてやっていた。
新しい物=便利
という概念が定着した現代だからなのだろう。
番組では、不安という声はあるもののマイクロチップの事が結構好意的に受け入れられていた。
私は、攻殻機動隊的な電脳社会には否定的というか、そもそも本来の人間が持っているはずの力を使い切れていないと言われている中で、機械にあれもこれも頼るのはおかしいと思ってる。
マイクロチップを体に埋め込めば、キャッシュレスやキーレスになる利便性をオススメポイントとしていたけれど、こういう便利さは、いつも私たちが人生を生き抜くために必要な、「失敗という名の経験」を排除していく。
私は失敗経験の少なさが、現代を生きる人々の不安定さに繋がっていると考えているから、益々便利になっていくことに疑問を持たない社会の在り方には反対です。
↓ここら辺のことは、こちらの電子書籍にまとめています。↓
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結局、東日本大震災後からじわじわと浸透して、ここ数年絶大なブーム期を迎えていたとも言える引き寄せの法則を中心とした「お手軽スピリチュアル」というのは、
失敗することなく、辛い経験もすることなく、楽して幸せになる道筋ということで、爆発的な人気を誇ったと思う。
しかしながら、このメソッドに没頭した人ほど、望んだ未来など一つも手にしてないとも言える。
ある種の幻覚の中で、「幸せだ」と勘違いし続けていたに過ぎないと思う。
結局、楽して幸せになることはできない。
それが、この数年のブームによって得られた成果なのかもしれない。
しかも、楽して幸せになろうなんて思わなくても、私たちの日常は常に楽で便利なものに溢れている。
結局、生活のいろんな事が便利で楽になればなるほど、失敗を経験する必要がなくなる。
そして、このような経験のなさによって自信は保てなくなり、不安も大きくなるだけなんだと思う。
それでも、便利な時代の恩恵によってもたらされたものも沢山あって、有難いと感じることは沢山ある。
だけれども、時代の楽さと便利さだけに溺れていけば、当たり前に経験という機会は失われることになる。
楽や便利によって、無自覚のうちに消滅している経験の存在に注視して、経験をきちんと持ち合わせれる生き方を、敢えてこれからしていかないとダメなんだろうなって思う。
面倒くさいと思うことや手間のかかることとかもたまにはきちんとやって、それから、やったことがないからこそ勇気がでないようなことも挑戦してみたりして、そうしてバランスを取っていかないといけないんだろうなって思う。
楽や便利は有難いことだけれども、それによって心が不安にもなっていることにきちんと気がついて、生きていきたいね♪
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失敗の経験か、確かに子供のころは大事だけど
大人にとっても大事ということですね。
失敗に対して寛容でなくなってきている部分もあるのかな。
前に高橋洋一先生(数量政策学者)が、お話ししていて忘れられない言葉があるのですが、「日本は、失敗のリスクが大きい上に、失敗した後に再チャレンジできる環境が整っていない」と。「だから、失敗を恐れるがあまり何も行動できない人が増えていて、これが日本の停滞の一因になっている」と。(ざっくりな要約なので、少々言葉に違いがあったらごめんなさい。)
ですから、日本では大人になればなるほど、失敗を恐れる気持ちが大きくなる傾向があって、それが多くの人を苦しめているように思います。
なので、私は日常生活の中で、小さな失敗ができるチャレンジをそれぞれ増やしたらいいなって思ってます。作ったことのない料理を作っていたり、育てたことのない植物を育てみたり、言ったことのない街までジョギングやサイクリングしてみたり、そういう経験を増やす中では、どこかで必ず失敗したり躓いたりするはずです。ですが、達成してみれば、その失敗こそが一番貴重な経験とも言えることにすり替わります。
その体感をまずは増やしていくことが、現代人には必要なのだろうなと思っています。