先週の水曜日の虎ノ門ニュースに出演してくださったトゥール・ムハメットさんの証言を元に、今ウィグルで起きていることをまとめておきます。
先週の木曜日虎ノ門ニュースが見れないという騒ぎがありましたが、その前日に放送された内容は中国のウィグル人大虐殺(民族浄化)について特集されていました。
こちらの動画(開始から58分後からウィグル問題)で見て頂くことをお勧めしますが、虎ノ門ニュースは1ヶ月経つと過去の動画が見れなくなるシステムなので、1ヶ月後にウィグル問題に興味を持った人にこの時の情報をお伝えするために、トゥール・ムハメットさんの証言を残しておきます。
最近世の中が中国のウィグル人虐殺について、大きく問題視するようになりました。
それは、アメリカがこのカードを中国に対して切ってきたからであって、決して最近始まったことではありません。
私が中国の人権弾圧の実態に気がついたのもたかだか2年くらい前のことなので、偉そうなことは言えないのですが、もう何十年も前から中国は隣国の人権弾圧、民族浄化、そして大量虐殺をしています。
↑私はこの本でウィグル、チベット、台湾、モンゴルの実態を知ることになったのですが、この本が発売されたのは今から約10年前の2009年です。
トゥール・ムハメットさんが祖国の現状を嘆き、人権保護を訴えられる活動を始めたのは、それからさらに遡ること12年前の1997年のグルジャ事件に遡ります。
つまり、中国のウィグルに対する民族浄化行為は、最近はじまったのではなく、20年以上前から継続して行われています。
そして、最初は同化施策という形で行われていたものが、どんどん過激になり、大虐殺に呼ぶに相応しい民族浄化が行われるようになっています。
それでは、虎ノ門ニュースで、トゥール・ムハメットさんが証言していたことをまとめていきます。
中国が再教育施設とのたまう強制収容所では、何の罪もないウィグル人が捉えられ、中国共産党の考え方に染まるように強制されたり、それができなければ拷問を受けた上で殺されるむごい事が起きています。
トゥール・ムハメットさんの証言を箇条書きでまとめます。
●ウィグル人が街から消えている。収容されたウィグル人は100万人と言われているが、人口の約半分くらいとなる1000万人以上が強制収容所に入れられている可能性は充分ある。
●田舎の村の男たちは、みんな強制収容所に入れられている。残された女の家に、共産党員が入り込み、女性を強姦している。
●子供を産んだばかりの両親が、子供を残して強制収容所に入れられたケースもあり、子供が生きながらえない環境が起きている。
●残された子供たちは、共産党に連れされられ、中国本土で孤児として中国人の親に育てられる。
●子供たちは中国共産党の教えが正しいとされる教育を徹底的にたたき込まれている。
●強制収容所は、人が生きる場所ではない。不衛生で悪臭が凄く、すし詰め状態で生活することを余儀なくされる。また拷問が横行してるため、強制収容所に入れられると多くの人は精神が破壊され、おかしくなってしまう。
●火葬場が増えている(イスラムは土葬社会)。これは、ウィグル人が沢山死んでいる事実であり、また大量虐殺をした痕跡を残さないためのものだと考えられる。また、同様に強制収容所は増えている。
●死んだウィグル人たちの臓器は販売されている。一人殺し、その臓器全てを販売すると350万円になる計算。ウィグルの空港には、臓器をスムーズに運ぶためのシステムが確立している。
●強制収容所を出るためには、イスラムで禁止されている豚肉を食べることを求められる。その求めに応じなければ、拷問を受けた上で殺される。
●ウィグル人が抗議すると、街は空爆される。
●イスラム教を信仰しているだけで、罪人扱いとなる。
●ウィグル語を話すと、犯罪者となる。
ウィグル問題は、なんとなく分かっていたはずと思っていたのですが、全く分かっていなかったと思うほど、あまりにむごいことが横行しています。
なぜ彼らがこんなにむごい事をするかというと、
中国共産党はいずれ解体されるが、それが解体された時に、ウィグルが独立されては困る。
からだそうです。
なぜなら中国は一体一路、シルクロード構想という、中国の覇権をアフリカや太平洋に伸ばしていこうという野望を持っているため、その道の間にあるウィグルに独立されては困るのです。
また、中国共産党の考えにおいて、宗教は全て否定されます。
ですから、チベットでは仏教が、ウィグルではイスラム教が否定され、もちろんキリスト教も隠れキリシタンにならざるを得ない環境にあるだけでなく、
イスラム教や仏教を信仰しているだけで、罪人扱いとなります。
また、ウィグルには民族の言葉がありますが、2016年9月にウィグル語は禁止されたので、ウィグル語を話した瞬間に犯罪者となります。
人の信仰と言葉を力でもぎ取り、そして強制連行させて虐待を重ねる中国共産党。
これが中国の事実です。
「アメリカの基地がなくなったら、平和になる」と言うことで、辺野古などでデモ抗議をしていたり、その行動を美談として受け取っている人の事を、私が馬鹿の極みだと表現しているのはここにあります。
中国は沖縄がほしくてたまりません。
中国から太平洋を見るかたちで地図を傾ければ、その理由はよく分かるでしょう。
中国もロシアも韓国も太平洋に出るために邪魔な存在が日本なのです。
特に沖縄はアメリカ基地もあることで邪魔な存在で在り、一方で沖縄を手に入れれば、中国の覇権が加速できる重要な場所なのです。
だから、中国マネーが入り込み工作が重ねられています。
中国の手口に乗って、沖縄が中国のものになったとするのならば、それはカエルの楽園エンディングと同じことが起きるでしょう。
明日は我が身です。
チベット、台湾、モンゴル、そしてウィグルで中国共産党がしていることをきちんと認識した上で対応していきましょう。
また、ウィグルの実態を多くの人に知ってもらえれるように、私も微力ながら努力していきたいと思います。
【縦書き】
【横書き】
本の内容一部を公開してます。
本の紹介ページはこちら↓