それでは引き寄せ系第二弾です。
Happyさんを始めとして、偽スピリチュアルを広めている有名人を徹底的に調べてみようと思った背景には、間違ったスピリチュアルの技法を使ったがゆえに、にっちもさっちもいかないのに意固地になり続ける知人の存在がありました。
↓そのことを書いた記事
この知人はHappy信者×FB内で活動する起業コンサルタントの成功法則信者という、
引き寄せ×自己実現信者だったわけですが……
これ絶対不幸せになる上に、夢も叶わないんですね。
ということで、まずは夢が叶わない理由から書きますね
SNSキラスピ企業女子たちが一様に実践している「自己啓発(自己実現)×スピリチュアル」
これは、引き寄せの法則のようなスピリチュアルな手法とナポレオンヒルなどが提唱した成功哲学が変に融合しているんですね。
引き寄せの法則を利用する場合は、自己啓発や自己実現指南書には当たり前に書かれていることをしてはいけません。
未来を描き過ぎたり、期日を決めたり、途中過程の段取りを自分で決めてはいけません。
引き寄せの法則の場合は……というか、本当の願いを叶える時はいつも「天におまかせ」して、後は思ったことも忘れて、日々に没頭するくらいのがちょうど良いのです。
だから、引き寄せの法則は夢を決めたら、後はそれ以上は描かないで日々に邁進することが大事なのに、今までの自己啓発と一緒くたにした考えを受け入れるから、彼女たちはやたら未来を細かに設定して生きるという変な形で融合させています。
そのため、スピキラ起業女子の皆さんは、本来あるべき「今」を忘れ、「未来」ばかりを注視して、そこ(未来)を起点として動いてしまいます。
さらに、知人の行動を検証してみると、
どうやら……「未来を具現化させることで、現実が創られる」という勘違いをしているように思えてなりません。
つまりですね、外見を良くすれば、それに合わさった現実がやってくると思っているように見えるんですね。そんなことは絶対にありえません。
だって彼女たちのやっていることは、お菓子とかで言うと、外箱だけめっちゃお洒落にして、中身が入っていないものを売っているようなことですよ。
誰が買うんですか?買わないでしょう。一度買ってみる人もいるかもしれませんが、その後二度と買う事もないでしょう。
彼女たちは今に夢中になっているつもりで、夢中になっているのは夢が達成されたはずの未来に夢中になっているんですね。だから、中身が無くなってしまうんです。中身がないのに外見だけを整えようとしてしまうんです。
これじゃどんなに投資しようとも、努力しても、一向に一つも目標など叶うはずもありません。
たとえば私の知人の場合は、ウォーキング教室の生徒さんすらいないだろうという現実の中で、なぜか社団法人を立ち上げ、自身がモデルとなった体操DVDまで大金払って作ってました。(ちなみにこのDVDの中身は見てはいませんが、彼女の行動や教えを見ている限り、DVDを作る程のメソッドは持ち合わせていないはずだと思っています。)
本来であれば、コツコツとウォーキング教室を一生懸命やって、そしてそこに集まる生徒さんを確保して、さらに生徒さんと供に学ぶことによって、長い時間をかけてようやくメソッドは確立されていくものだと思うんです。そしてDVDを作るのなら、このような下地があって初めてDVDを作るべきだと思うんです。
さらに社団法人を作るのであれば、こういった下地があった上で、それでももっと活動の範囲を広げたいと思いがあって、ようやく作るものだと思うんです。
でも、彼女は現実がおぼつかないのに、そこと向き合わずして未来の方から自分の力できることを、先に具現化していってたんですね。
別に作るのは構いませんが、ビジネス性は全く感じません。
だって、彼女のしていることは、企業の商品マーケティングであれば、発売する商品の中身が決まっていないのに、パッケージだけ先に作っちゃうっていう完全に意味不明な段取りばかりが横行しているんです。
それで良い商品が作れますか?
作れないでしょ?
そんな商品が売れると思いますか?
売れないでしょ?
敢えて趣味というなら、まぁそれで良いと思いますが、こんなことをしていて、彼女が目標を達成したり、周りからチヤホヤされるような未来がやってくるかと言えば、絶対にやってこないと言えるでしょう。
でも彼女は、今に立ち返らず未来への投資ばかりをしているから、どんどん意固地になってしまうんですね。
多分、彼女の師匠である起業コンサルタントが「未来をしっかり描けばそれに沿って現実がやってくる」と教えているんでしょうね。だから、彼女は成功した自分をイメージして、なぜか未来の方からどんどん一人で具現化をしているんですよ。
そしてその教えに沿って、しっかり大枚はたいて、未来への投資ばかりしてるからどんどん無謀な夢から逃れられなくなってしまうのだと思います。
社団法人を作ったり、DVDを作ったり、検定資料を作ったりと……。今必要でないけれど、いつかそうなりたい未来の事ばかり「今」やっているんですね。
そもそも今やるべきことを今やらない限り、夢は実現化しません。
しかもその夢というものも、本人が叶えるべき夢なのかどうなのかは、道を辿っていく途中で分かるものです。
今やるべきことを今やっていると、最初に掲げた目標が本来の目標とすべき道とは違っているということも気が付くことができます。
それに、大概多くの人が最初に掲げる夢などは、「世の中から受けてしまった成功という枠」という範疇から抜けきらないものなので、本来道とすべき道との相違も生まれやすくなりますし、本来の道と相違が大きい道は、本人がどんなに努力しても道は開けないものでもあります。
たとえば現代人の夢の多くは、スポーツ選手や芸能人などの職業で偉業を治めることであったり、起業してお金持ちになるといった社会的に認められながら輝く栄光を掴み取りたいという欲求がどうしても大きくなりがちだと思います。
本来の成功の道とはそれだけではありませんが、どうしてもそこにこだわってしまうがゆえに、道の幅や選択肢が狭くなってしまいます。これも大きな問題点です。
本来なら今夢中になってしまうことがあって、今やるべきことを今やりながら、失敗したり間違いにきがついたりして、人は修正をはかっていくものです。
しかし、FB系キラスピ起業女子は、夢の幅が狭い上に、未来投資を先にしてしまうものですから、なんとか回収しようとその夢を諦められなくなり、そこへの執着が並々ならぬものに変わって、どつぼに陥っているように思います。
さらに、FB系キラスピ起業女子の場合は、ここにネットというものが絡んでくるので、より彼女たちの心が雁字搦めになってしまっているのを感じます。
SNSでもブログでも、最初に始めた頃は承認欲求がこの上なく現れます。SNSであれば、始めた頃は友達の数も少ないし、それによって「いいね」してもらえる数も少ないでしょう。でも先に始めた友達は、沢山のお友達がいて、沢山の「いいね」をしてもらえてたりします。そうすると、否が応でも自分もそういった土壌にならなければ、認められていないような気持になります。
ブログも同じようなもので、最初は誰にも見てもらえません。見てもらいたいという気持ちが一番沸くのは、やり始めてしばらくした頃です。そういう欲求と現実の間にあるものが、ネット社会の中では見えなくなりやすいです。
なぜなら、ネットには芸能人と一般人のような明らかな環境差や知名度差がありません。
だから、身近な人の中で自分よりも沢山友達がいたり、沢山いいねを押してもらっていたりすると、なんだか焦ります。
ブログでも沢山のアクセスをしてもらっている人が、自分と比べて大したことを言ってないように見えたり、大きな差があるようには見えなかったりすることも多いです。
これは単純に継続している期間の差に過ぎない面も多々あるのですが、なんとかそこに追いつきたくて、無駄に頑張ってしまいます。
その頑張りが自己承認欲求を刺激し、我欲を拡大させてしまうんですね。
もっと友達の数が欲しい、もっといいねが欲しいという、本来の夢とは関係ない空回りを発生させてしまって、余計におかしなテンションを作り出していきます。
我欲が強くなっている時は、実は冷静な判断ができなくなり、自分自身も自分の心をコントロールできなくなっています。
この件について書いた記事↓
こういう状況下では、実は夢や目標は全く叶わなくなっていきます。もちろん幸せなど感じられません。
ですが、多くの人はこういう状況にはまればはまるほど、なんとかこの状況を打開しようとして、今以上に同じ手法で頑張り続けてしまいます。
これがFBキラスピ起業女子の皆さんが沼にはまり、沼から抜けられなくなっている一番大きな要因なのではないかなと思っています。
キラスピ起業に嵌っている人は、思考がかなり頑なになっている人が多いと思うので、こちらが何を言おうとも聞く耳を持たない人が多いのではないかなと思います。
説得する必要はないです。
相手が悩みを打ち明けてくる場面にもしも遭遇するタイミングが来たら、ここに書いたような「叶わない理由」を淡々と伝えてあげてください。
することはそれだけです。
事実を教えると、逆上したり、向こうから反論が来ることもあると思いますが、後は無視しておくのが一番いいです。
思わず感情で反応すると、相手にこちらのエネルギーが渡るだけになって、問題を長引かせることになります。
絶対に叶わない理由を教えてあげたら、あとはそっとしておいてあげてください。世の中のブームも終わりに近づいているので、時期に気が付かなくてはならない時が彼女たちにも来るはずです。
そして未来を描きすぎると逆に叶わないということも一つの真理として受け止めて、今に集中するようにしましょう♪
【論破用関連リンク】