実は昨日、所属している龍馬プロジェクトの広報委員として、三重県知事にインタビューをさせて頂きました♪
その時の感想をここではじっくりお話致しますね♪
私ですね、元々マーケティングのお仕事をしているということもあって、もの凄い人数を今までにインタビューしてきているのです。
その数の経験値から分かっていることは、多くの人の話し言葉の主語述語ははっきりしないということです。
話している段階から意味不明なことは多々あって、だからこそインタビュアーの必然性があるというものです。
その主語はどこにあるのか、述語はどこに落ちるのか。
本当に言いたいことはどこにあるのか等々、喋り手の足らない部分を補い、質問の本質に導くのがインタビュアーの使命なのですが、
こんなにインタビュアーが不必要な相手に初めてお会いしました。
一つの質問を投げかければ、こちらの知りたいことをほぼほぼ完璧に答えてくださって、さらに、全ての言葉の主語述語が正確に成り立っている。
つまり、そのまま文字起こししても文章で成り立つのです。
多くの人の話し言葉は単文であれば、文章として成り立ちますが、長文となるとそれは難しくなります。
会話の際は、表情や雰囲気や感覚など文字には見えないあれやこれやで意思疎通が出来てしまうので、主語述語の正確性なんて不必要で、だいたいわかり合えてしまうものですが、文章に落とすとなるとそうとはいかない。
だからインタビュアーは必要ですし、文章を起こす時にそのままと言うわけにはいきません。
しかし知事は、そこが全部完璧だったんですよね。
私、数千人はインタビューしてきたと思います。こんな人初めてでした!!!!
もうそれに昨日はとにかく感動の嵐。
私もこんな風に主語述語を完璧に意図にあった話が出来る人になりたいって思いました。
しかも、文字起こしできっちり相手の言葉のままに文章を起こしたのも超久しぶりですね。
なぜって、自分の文章力が高まれば高まるほど、レコーダーで言葉を聞くとややこしくなるんですよ。
相手の思っていることを要約して、相手の音程に合わせて文章にした方が早いし、分かりやすいのですもの。
だから、レコーダーはよっぽどの時に聞くか、文章をまとめ上げた後で、自分の内容との違いがないかを確認するだけのもの。
一言一句逃さずに、文章にしようと思ったのは新人時代を除いて初めてのことです。
それほどまでに、知事が話す言葉の文章、主語述語が完璧だったのです。
本当にこれには驚きですね。
だからこそ、政治家なのだなと思った反面、テレビで見かける記者さんには苦言がございます。
記者会見となると、多くの記者がノーパソ開いてカシャカシャ
ここのところ、必ずよく見られる光景です。
記者がノーパソを開く理由は、残しておきたい言葉を収録することにあるのだと思います。
キーワードだけをメモる時には、手書きの方が都合が良く、パソコンは適していません。
つまり、多くの記者は速記をしているだけだと思うのです。
だって、今言われた言葉に自分の思いを足していたら、あの速度でタイピングはできなくなるんですよね。
でも、みんなカシャカシャ音立てて頑張ってるでしょ?
あのカシャカシャは、言葉の意味が分からない発言者がいるのであれば成り立つと思うのですよ。
カシャカシャ合間に、それの意味を問う必要がありますからね。
だけれども、今回体験させてもらったインタビューを元に鑑みると、大物政治家の言葉というのは往々にして主語述語がきちんとしているから、所謂インタビュアーとしての促しは全く必要はないわけ。
そもそも、記者会見ですからね。会見主催者の理不尽さや矛盾だけをピックアップしてそれを突っ込むことが仕事なはず。
でもそれには圧倒的にパソコンは不向きなのですよ。
なのにそれを使って記者会見対応しているからこそ、大方質問が本質からずれがちなのだなと思いました。
っていうか、記者会見とかする大物政治家のほとんどは、主語述語がきちんとしていて、今時はネットで必ず中継しているのだから、現場の記者ではなく、デスクが議事録とれば良くないですか?
だって政治家の主語述語ってかなり完璧だもの。
記者は言葉に集中して、言葉の矛盾に集中した方が良くないですか?
すればもっと良い記者との質疑応答になるはずだと思いますけどね。
まぁとりあえず、マスコミについてぼやいてみましたが、単純に三重県知事のパない言語力の素晴らしさに改めて驚いた次第です♪